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東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
健康診断
2019年03月23日 (土) | 編集 |
先日あるペットのweb情報サイトで「健康診断」に関しての記事の執筆をご依頼いただいたので、こちらにも



皆様、健康診断ってされていらっしゃいますか?

ワンちゃんであれば、春は狂犬病ワクチン、フィラリアやノミダニ予防がスタートする時期。

普段は病院に行かない方も、年に1度はこの時期に病院を受診されるのではないでしょうか?

一方、犬と比べて外に行く機会が少ない猫ちゃん。それでも年に1度もしくは数年に1度予防接種などで病院に来院される方もいらっしゃるかもしれません。

言葉を話さない犬や猫たち。

年に1度は健康診断のために病院を受診されるのも良いと思います。


そもそも、犬や猫に健康診断って必要なのでしょうか?

犬や猫は言葉を話すことができません。

”なんとなく調子が悪そう!“と愛犬愛猫の様子から感じ取ることはできても、どこがどう調子が悪いのかはなかなか判断をすることが難しいです。

また、慢性疾患は一見彼らの様子はどこも悪くなさそうに見えることもあります。

言葉を話せない動物たちの病気をいち早く見つけ、少しでも手遅れにならないよう定期的な健康診断はオススメです。

検査には様々な種類があります。

身体検査(視診、聴診、触診)、血液検査、尿検査、便検査、超音波検査、レントゲン検査、その他特殊な施設で行うことができるCT検査、MRI検査などがあります。

それぞれの検査で何がわかるのか少し詳しくお伝えします。

身体検査
おそらくなんらかの目的で病院を受診した場合、必ず行われるものです。

全体を見て体の左右差はないか、立位の姿勢、犬座姿勢、歩行の様子などに異常がないかを確認します。

また歯周病がないか、口の中に何かできていないか、口を開けて確認します。

聴診では心雑音や不整脈の有無、呼吸音の異常などを確認します。

犬や猫は全身を毛で覆われているため、体を触り、何かしこりのようなものができていなか、どこかを触って痛みを発する場所はないかなどを確認します。

血液検査
血液では、貧血の有無や、感染・炎症の有無、腎臓肝臓など内臓の状態、電解質のバランスなど把握することができます。その他犬や猫に発生するホルモン疾患の特定やアレルギー検査などもおこなうことができます。

尿検査
犬や猫の個体によっては、 腎臓や膀胱内に結石を作ってしまう体質の子もいます。

またシニアになると気づかないうちに慢性的な膀胱炎になっている子も。

これらの腎臓や膀胱でのトラブルは、血液検査や身体検査ではピックアップすることが難しく、尿検査でのみ発見されることも多々有ります。

また、血液検査で腎機能の低下がわかる前に尿検査で腎機能の低下を疑うこともできます。

このように、尿検査では早期に疾患をピックアップすることが可能なので、ぜひ健康診断の項目に尿検査もいれてくださいね。

便検査
子犬子猫の頃は病院に健康診断に行くと必須の項目として便検査をされていたかもしれません。

確かに子犬や子猫は流通や販売の過程の中で寄生虫に感染している子達もいます。

なので、生後数ヶ月までは健康診断の際に便検査もされていると思います。

犬たちは外に出る機会が多いので、常に寄生虫に感染する可能性はあります。

猫は、最近では完全室内飼いをされていらっしゃる方も多いので感染の機会は低いですが、私たち人間が出入りするので寄生虫に感染する可能性はあります。

寄生虫に感染しても、初期や少量寄生では犬は症状を示さないこともあります。

便検査では、寄生虫感染のほか、腸内細菌叢を確認したり、血便の有無を確認することができます。

慢性的に軟便や下痢を起こしている子では便検査は必須となりますが、健康な子でも定期的に健康診断の際には便検査もされると良いと思います。

超音波検査
超音波とは、人が聴くことができない高周波の音波です。この音波を臓器に当てて、跳ね返ってきた音を画像に表し、リアルタイムで臓器の様子を確認することができます。

肝臓や腎臓、様々な臓器の内部の状態、血管の状態、腫瘤の有無、心機能の確認などを、基本的には痛みや麻酔を必要とすることなく検査することが可能です。

体の中のたくさんの情報を得ることができ、負担も少ない検査ですので、健康診断の一つにぜひ取り入れてくださいね。

レントゲン検査
ごく微量の放射線を照射し、全身の状態を確認する検査です。

肺や心臓の大きさの異常、腫瘤などの有無、肝臓、脾臓などの臓器の陰影の異常、腎臓結石、膀胱結石などの結石の有無、骨折などの骨の異常、関節の異常を観察することができます。

10歳以上の6割の犬や猫たちに老齢性関節炎が認められることから、シニアになってからの健康診断にはレントゲン検査も取り入れてくださいね。

CT検査、MRI検査
CT検査とMRI検査では、2Dの平面画像のレントゲン検査と異なり、3Dで臓器や骨を観察することができより詳しく体内の状態を把握することが可能です。

見る部位、疾患によってCT検査なのかMRI検査なのか選択されますが、いずれにしても犬や猫たちでは全身麻酔が必要となります。

すでに体内に腫瘍があり、その経過観察などを目的に検査が必要な子に限っては、健康診断の一環として必要となる検査かもしれません。



健康診断はどこまでの検査をするかにもよりますが、通常の診療時間内に30分から1時間程度で行うこともできます。

また、超音波検査やレントゲンなども行う場合、半日お預かりして行う場合もあります。麻酔をかけた検査になると、1日がかりになることも。

その子によって検査の種類も方法も異なってきますので、かかりつけの動物病院で相談されてくださいね。

早期発見がとても大事。皆様と暮らしてるわんちゃん猫ちゃんが少しでも快適に日々過ごせますように。

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しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com

セミナー開催されました!
2019年03月19日 (火) | 編集 |
先日、野村不動産のお声がけでマンションでペットセミナーを担当させていただきました。

題してHappy Pet Lifeのおはなし😊
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【講話内容】
1)家庭で気づける病気のサイン 〜ペットからのメッセージを見逃さないために〜

2)マンションでのペットとの暮らし方 〜それって当たり前?新しいペットライフのご紹介〜

3)これからペットと暮らすことをお考えの皆様へ 〜マンションライフに適した犬や猫って??〜




1つ目をお伝えした理由としては、獣医師になって15年くらいたちますが、「あーもう少し早く病院で見れていたらここまで重症化しなかったのになぁ」といったことが時々あるからです。
早期発見することがとても重要で、早期発見するためには動物たちが出している症状をいち早く見つけること。
お家で気付きやすい症状を幾つかお伝えしました

2つ目は「吠え」「飛びつき」「咬み」「排泄」に関して。

吠えは、チャイムへの吠え、窓を介しての隣人への吠え声の問題、共有部分と言われるエレベーターや廊下での吠え。

飛びつきは、犬が苦手な人への飛びつき、また、犬へ飛びついたことから喧嘩になり咬傷事故。

咬みは、子供や人へ咬みついてしまった、散歩中やドッグランで他の犬に咬んだ/咬まれた。

排泄は、犬の排泄物がそのままになっている、また、排泄物そのものはないけど匂いがする。

そういった問題がクレームとしてあるようです。

これらの問題はマンションに限ったことではなく、どこでもありますよね!

もしかしたら我が子で悩んでいらっしゃる方もいるかもしれません。

これらの問題となる行動を改善させる方法は本当に色々あります。

皆様が本で読んで学んだしつけも、トレーナーさんに教わったトレーニングも決して間違いではありません。

じゃあなぜ解決しないのか? なぜ未だその行動が改善しないのか?

その点をお話しし、今後我が子にできる提案をお話しさせていただきました。

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しつけのお話しやトレーニングのお話しって色々あるけれど、百聞は一見にしかず

何より見て感じていただくのが一番いい。

愛犬ナッツ(2歳ジャックラッセル)と、ナッツの友達はるちゃん(4歳ミニチュアシュナウザー)をモデルにお話しさせていただきました。
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何を話そうが、見て感じることに勝るものはありません

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3つ目は、今後どんな観点で犬や猫を選ぶことが大事なのか、捨てられる犬や猫たちが後を絶たない日本。
どこに問題があるのか。そして大切なことってなんなのか。

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そんなお話しをさせていただきました😊

少しでも皆様のお役に立つお話しが出来ていたら嬉しいです✨
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ナッツ〜!はるちゃーん!!

ありがとう
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しまペットCLINIC
堀江志麻

その後のノアくんー慢性腎機能障害
2019年02月25日 (月) | 編集 |
2年前、突然具合が悪くなり、かかりつけで入院、検査、治療を行ったアビシニアンの猫のノアくん。

若年性腎機能障害でした。

あれからもうすぐ丸2年です

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当時のノアちゃんの様子http://shimapetclinic.blog.fc2.com/blog-entry-352.html

今も3−4日に1回の輸液は継続しなければいけません。

一度輸液の間隔をあけたらやはり腎機能が一気に下がったので

でも、一度は亡くなりかけたノアくん。今は輸液は必要だけど、それ以外は健康な猫ちゃんと全く変わらない生活を送れています

ノアくんはとにかくお外が苦手だし、誰かに抑えられることも好きじゃない。

好きなの飼い主様だけ

だってノアくんは、トイレもご飯も飼い主様が見ていないと嫌なんです(笑)

いつも飼い主様に見ててもらいながらトイレしたりご飯食べたり。飼い主様がいないとトイレもしないしご飯も食べない!

とにかく甘えん坊 愛しいねー。

ノアくんの治療に伺うとノアくん背中かの毛が逆立ってしまいます

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だけど、輸液も検査も嫌がらずにさせてくれる。

ノアくんは我慢してくれている。 

私たちも少しでもストレスが少ないよう診察に心がける。

きっと互いの気持ちが通じあうのだと思います。

ノアくんもまた、私にとってかけがえのない存在。

ノアくんが少しでも長く、元気で大好きな飼い主様と一緒に入られますように。

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shima.pet.clinic@gmail.com