東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
ウサギさんの爪切り
2017年10月16日 (月) | 編集 |
先日の往診症例です

2歳のウサギさん、うたちゃんです。

お外がとにかく苦手で病院では大暴れして何度か診察を断られてしまったとのこと。

しかし、お爪が伸びていてどうしたらよいのでしょう・・・とご相談をいただきました。


ウサギさんは周囲の変化などにとても敏感で、知らない人が近づくことはとってもとっても怖いと感じます。

それは当たり前ですよね! だって自然界では人が近づいてきたりすることはありませんし、ましてや「捕まる」=「食べらてしまう」被捕食動物では、いかに捕まらずに逃げ切るか!が重要視されているのですから。

なので、犬や猫たちのように肉球はなく、毛だけで覆われた足の裏を使って足音を立てずに歩くのです。

さて!そんなうたちゃんの診察に。さっそくご自宅に伺ってみました

玄関先に往診バッグを置き、そーっとそーっとおうちにあがらさせていただきました。

お部屋の中にはかわいいうたちゃんがケージの中から覗いています。
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初めての場合は、そのウサギさんがどんな性格でどんな風に嫌がったりするかわからないので、互いに様子見。

そーーーっと近づくもあっさりとぴょんぴょん逃げていきます。

その逃げ方などで大体の性格がわかります。

バスタオルを用意し、さっとウサギさんにかけて視界をなくします。

そのままさくっとタオルで包み込み保定完了

なるべく顔は隠して足だけ出して爪を切っていきます。

最後にお顔だけ出して、口の中を見る機器を使用して歯の状態を確認します。
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ウサギは一生全ての歯が伸びる動物。通常は牧草を歯で横にすりつぶすことにより歯が毎日削られますが、時々様々な原因でうまく削られずに歯が伸びてしまうことがあります。

一度歯が変な風に伸びてしまうと、歯の生える方向が変わり定期的な歯切りが必要となるケースも多いです。

うたちゃんも実は少し前に歯が伸びすぎて麻酔下で歯をカットしました。

あれからどうかな??

チェックしたところ大丈夫そうです

一通りの診察を終え、またまたそっとおうちをあとにしました。

私が帰った後も、特に問題なくお部屋を歩き回っていたそうで一安心。

うたちゃん、また行くね

しまペットCLINIC
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ウサギさんの涙
2015年01月24日 (土) | 編集 |
先日の往診症例です

8歳のネザーランド、ぴょん子ちゃんの定期検診です。


ここ3週間くらい右目の涙が多い気がする。目やにも少し出ている気がするとのことです。

ウサギさんが涙が多くなったりする原因として、目と鼻をつないでいる管(涙管)が詰まってしまうことがあります。
また、細菌感染症や角膜炎などでも涙は増えます。

その他、ウサギさんの 『歯』は一生伸び続けるのですが、歯の咬み合わせが悪い場合、うまく削られずに変な方向に伸びてしまうことがあります。 

これは、ウサギさんの一般的なレントゲン写真なのですが、歯がとっても長くて、しかも、上顎の歯の根っこはすぐ眼の下まで伸びていることがわかります。
rabbit06.jpg


なので、歯の根っこで炎症が起きたり、歯がうまく削られないと上方向に伸び、眼球が圧迫されて涙が出ることもあります

さて、ぴょん子ちゃんまずは角膜で炎症が起きていないかなど目をチェックしましたが、特に問題はなさそうです。

お口の中も確認しましたが、歯のかみ合わせは問題なさそうです。


ひとまず、目の下の皮膚の炎症もなく、風邪症状も見られないので、目薬で様子を見ることとしました。

今3日間目薬さして頂き、飼い主さまから「良くなってきた」とご連絡いただきましたので、しばらく経過観察です
一過性の炎症なら良いのですが(^^)

また、ぴょん子ちゃんは女の子で避妊手術をしていませんので、ウサギさんに多い子宮腺癌なども心配です

触診では特に問題なく、また、尿検査でも潜血反応も見られませんでしたので一安心

ぴょん子ちゃん、また伺いますね!!

そうそう、ぴょん子ちゃんはロシアンブルーのネコちゃんと暮らしているんです
しかもお互いフリーで


ぴょん子ちゃんを診察していると心配そうに(興味津々で!?)猫さんが近付いてきます(笑)


このお家では、ネコちゃんよりぴょん子ちゃんの方が強いんだとか

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骨折したレモンちゃん
2014年11月25日 (火) | 編集 |
先日の往診症例です

ウサギのレモンちゃん

1ヶ月前に後ろ足を骨折し、ギプス固定を1ヶ月していました。


先週、かかりつけの病院でレントゲンを撮ってもらったところ骨はくっついてきており、状態が良いとのことで晴れてギプスを除去 

これでレモンちゃん、今までと同じ元気モリモリになると思った矢先・・・。

ギプスを外した翌日から元気食欲低下  数日たっても、うんちも小さい小さいのが少しだけ。。。

ウサギさんの便が小さくなったり数が少なくなったりするのは要注意です!!

あのかわいいまーるい体の殆どを腸で占めるウサギ

心臓や肺が存在する胸部領域は小さく、胃腸などが存在する腹部は体の割合にしてとても大きいのです。

ウサギは草食動物であり、牧草やペレットなどの大量の繊維物により腸を動かし、体の生理機能を保っています

胃腸がストレスや様々な原因で動かなくなると、あっいう間に腸管内毒素が産生され亡くなってしまう事もあります

レモンちゃんが通っているウサギ専門の病院はとても良い病院なのだそうですが、お家から電車で1時間くらいかかってしまうそうです

どうも、その移動のストレスでいつも病院後は少し具合が悪くなってしまうのだとか。

近隣にももちろん動物病院はあるのですが、ワンちゃんやネコちゃんと一緒の待合室はウサギさんの飼い主さまにとってはとても気になるところですよね

レモンちゃんの飼い主さまは、いつものことで明日には元気になるかなぁと思っていらっしゃったのですが、数日たっても回復しないレモンちゃんをみて、不安に思い当院にご連絡いただきました

さっそくお家に伺ってきました。

飼い主さまにレモンちゃんの性格をお聞きしたところ、普段は足ダン(怒って足で床をダンダンすること)なんかも良くするとのことでしたので、ひとまずあまり目も合わさず、静かに静かに近くに座り、飼い主さまから色々お話をお聞きしました

合間に横目でチラチラとケージにいるレモンちゃんの様子を確認

自分でケージ内を少し移動したり表情もそんなに悪い感じではありません。

ケージもとても清潔にされていて、レモンちゃんの足にも優しい床材。


診察するために、飼い主さまにケージから出して頂きました
確かに、やや逃げたい様子。  でもウサギが逃げたがった時こそこちらは落ち着いて!です

聴診や触診などをさせていただき、歩き方も確認しました。

レモンちゃんはもともとケージ内とお部屋1室を自由に移動できるように生活していたそうです。

ですが、骨折したため、1ヶ月前からはケージ内で生活。

そこで今回飼い主さまに次のようなご提案をしました。

・食餌は少しは食べることは可能なようなので、飼い主さまがいらっしゃるときはなるべく今まで同様お部屋を自由に動けるようにすること。

・野菜の切り方を変えてウサギの興味を引いてみること。

・嫌がらなければお腹のマッサージをすること。


試しに、お部屋にレモンちゃんを放してみました。

すると 一目散に今までおしっこうんちをしていたトイレに駆け込み、おしっこをしました




ウサギさんってすごい

そして少し部屋を探索したあと、大好きだった机の下にもぐっていきました。


やはり、ウサギには穴ぐらのような場所が嬉しいのですね

今日は輸液をして、いくつかアドバイスをさせて頂き診察終了。


その日の夜飼い主さまから、『あの後、小松菜を5枚も食べました!乾燥タンポポも先ほど食べました。』と嬉しい報告

翌日は、『今日も部屋で過ごしています。やっぱりこっちがいいみたいです。食欲は少しずつ戻りつつある感じです。一週間ぶりにペレットを少し食べました!』

なーんて嬉しいご報告 

でもまだ便が小さいようですし、食事量も少ないようなのでまだまだ気は抜けません

けれど、少しずつ回復に向かっているようで本当に嬉しいです

しばらくレモンちゃんのことが心配で眠れない日々が続いたという飼い主さま。

今日はゆっくりお休みくださいね

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ウサギの気持ち
2014年01月15日 (水) | 編集 |
先日往診で伺ったウサギの飼い主さまがこんな風におっしゃいました

「ウサギを初めて飼うけれど、ウサギってしゃべらないようで色んなことをしゃべりますね。そして色んなことを伝えてくるので毎日楽しいです。想像しているだけかもしれないけど」

この言葉を聞いたとき、ふと幼いころの自分を思い出しました

私は生まれてから6年間山口県で育ちました。

自然がそばにあるのは当たり前で、夏はザリガニ釣りは毎日。

セミは、いすぎて興味なし(笑)。田んぼでカエルの卵をバケツいっぱいとってきて外で観察。気づけばみんなカエルになってどこかへ。

沢で小さいカニを捕まえて、箱に入れて枕元に置いておけば翌朝カニはどこかへお散歩。

トカゲを肩に乗せ得意げに。

家には外飼いの犬、ポチに、ウサギ。ベランダにはインコが数匹。

生き物と暮らすことは、私をいつも楽しみと幸せで満たしてくれました

幼いころの私は、動物が今どんな気持ちか何て言っているのか想像するのが大好きでした。

※勝手に良いように解釈していたため、今思えばあの捕らえられたザリガニやカエルたちは文句ぶーぶーだったと思います。。

今日はウサギが全身で表現する「ウサギの気持ち」について書きます

うれしい時
・小さな声で「ぷぅぷぅ」と鳴きます。
 ※ブーブー鼻を鳴らすときは怒っているときです。この違いは共に暮らす飼い主さまにはわかると思います
・飼い主さまの手をペロペロなめる
・飼い主さまの手や、ひざ、体に、自分の顔をぐんぐん押し当ててくる
・おしりをふりふり
・楽しそうにその場でぴょんぴょんする

こうやって書いてみると、犬がうれしい時にもよく見られる行動ですよね!

怒っているとき、警戒しているとき
・よく足ダンと言われますが、後肢で床を思いっきりダン!ダン!と叩きます
 諸説ありますが、野生界ではこの「足ダン」により、周囲にいるウサギに危険を知らせるとも言われています。

・鼻を大きな音でブーブー鳴らす
・とても怖いと感じているときはキーキーと鳴きます


ここに書いた表現はほんの一部。

他にもウサギには色んな表現方法があります。

ぜひおうちのうさぎちゃんが今何を思っているか、何て言っているかを想像してみてくださいね



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うさちゃんの足裏が!
2013年10月17日 (木) | 編集 |
さて、先月Blogでお話しさせていただいたウサギちゃんの『ソアホック』、足底潰瘍
http://shimapetclinic.blog.fc2.com/blog-entry-103.html

またまた別のウサギちゃんですがとっても悪い状態です。

足の裏を気にしてずーっとガジガジ。すでに出血もしています


こうなると非常に治りも悪く、また、感染がとても心配です

前回のBlogでは、まず飼育環境をチェックし床材の変更などを行ったり、全身状態の評価を行ったりすると記載しましたが、もちろんそれはとても大切なことですが、ここまでの状態になったのであれば、これ以上進行させないことが本当に重要です。

エリザベスカラーという傷口を舐められないようにするエリマキトカゲのようなものを首につけます。

ウサギちゃんはストレスに本当に弱い動物です なので極力エリザベスカラーなどはしたくないのですが、仕方ありません。

せめて少しでも煩わしくないように透明なエリザベスカラーにします。



そして、足には傷が早く治るような特殊なガーゼを用いて包帯をしました。
毎日、もしくは2ー3日に1回包帯交換をします。




全身の感染を防ぐために抗生剤も飲んでいただくことにしました。

早く良くなりますように

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