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東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
【僕のワンダフルジャーニー】
2019年09月13日 (金) | 編集 |
私の大好きな映画の一つに、「僕のワンダフルライフ」があります。

本日、続編である、ワンダフルジャーニーが全国で放映されます。

先日一足お先に観てまいりました。

素晴らしかった

数ある映画の中で、こんな風に犬の気持ちを読み、人と犬の絆を表現し、命の誕生と生まれてきた目的を感じ、そして、人と犬の双方に感じる暖かい感情が心に響く。


この映画の原作は、愛犬を亡くし落ち込んでしまったパートナーを元気付けるためにその方が考えたのだと。

とても素敵。

命はめぐる。

私たちは「犬のために」となんでも思いがちだけど、この映画のように【私たち飼い主のために犬が目的を持って生きている】そんな風に感じたい!


獣医師をしていると、動物たちのたくさんの死を経験します。

どの子も愛され家族にとってかけがえのない存在ですので、飼い主様は、死はとても悲しくとても辛いものと感じます。

しかしこの映画では、そんなネガティブな死が、優しく、意味を持ち、そして新しい命につながる。

とても素敵な考えだと思います。

ペットロスは日本でも深刻な問題。

ですが、この映画をみて、そして感じて、少しでも愛犬愛猫を失った飼い主の心が軽くなりますように。

何度だって犬と暮らしたい!

ぜひぜひ前作のワンダフルライフとともに鑑賞してくださいね
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しまペットCLINIC
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マンチカンと暮らす
2019年07月01日 (月) | 編集 |
先日webマガジンに【マンチカンとの暮らし】に関して記事を記載しましたのでこちらにも

みなさま、マンチカンという種類の猫をご存知ですか?

短い足でトコトコ歩く愛らしい猫、一目見ればその可愛さに思わず引き込まれるマンチカン

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マンチカンって一体どんな猫で、どんな風に私たちと暮らすことができるのでしょうか? マンチカンという猫、マンチカンの飼い方、マンチカンの病気について触れたいと思います


マンチカンという名前は、“子ども”や、“小さい”、“短い”という意味がある言葉「マンチキン」に由来していると言われています。

非常に短い四肢を持つのが特徴で、猫界のダックスフンドとも言われています。

マンチカンは元々は人間の手によって掛け合わされた種類ではなく、突然変異的に長足の猫に混じって短い足を持つ個体として自然発生した猫種です。

そういった遺伝的背景を考慮して、当初は不健康ではないか?と様々な論争がありましたが、長足に混じって短足の猫が世界中で発見されることなども踏まえ、特に他の健康な猫と比較して病気のリスクが高いわけではないとされ、今日新しい一つの品種として認められています

足が短いとジャプとかできないのですか?とご質問を受けることがありますが、そんなことはありません(^-^)/

マンチカンは他の猫と比較すると極端に短い四肢を持っていますが、他の猫に引けをとらない運動能力も持ち合わせています。

後肢の筋肉も十分に発達していますのでキャットタワーも難なく飛び上がり普通に暮らすことができます。

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マンチカンは色、毛質、毛の長さ、足の長さも様々な種類があります。

言い換えれば、「短足」を軸として様々な見た目のマンチカンが存在し、同じ見た目のマンチカンは1つとしていないとも言われています。

被毛の色は白や黒、茶色やクリームといった単色も存在すれば複数の色が混じったなんとも表現できない美しい色の被毛を持つマンチカンもたくさん存在します。

被毛も長毛のマンチカンも存在すれば、非常に短い短毛種も存在します。特に規定もなく、見た目で長毛種、短毛種と分けられています。

瞳の色もバリエーション豊かです。

実は足の長さにもバリエーションがあり、マンチカンの中でも足の長さによって、短足、中足、長足にも分けられます。

先ほども述べたように、元々は土着の猫に混じってたくさんの品種から極端に短い足の猫が発生したことより、どんな風貌も有りえるのです。

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マンチカンの性格は、比較的穏やかで人懐っこく、好奇心旺盛の子が多いように感じます。

しかし、嫌なことは嫌!と表現する子も多いです(笑)

性格は遺伝によるところも非常に大きいので、直接ブリーダーさんに親猫の性格や、そのブリーダーさんがどんな性格のマンチカンを大切にされているのか直接聞いてみることも大切だと思います

健康面でいうと、本来マンチカンは、突然変異的に長足の猫に混じって短い足を持つ個体として自然発生した猫種なので、特有の病気というものは存在しません。

しかし、人気の猫種となり、人間の手によって交配されることによりいくつかのことがわかってきました。

例えば、短足のマンチカンと短足のマンチカンで交配すると死産になる確率が高いということ

つまりは、本来遺伝子の突然変異によって起きたものであり、その遺伝子同士の交配は生物学的に受け入れられないと推測されます。

なので、マンチカンの交配は、基本的に短足マンチカン同士の交配は推奨されておらず、長足のマンチカンと短足のマンチカンの交配や、マンチカンと純血種を除く雑種猫との交配が基本とされます。

そのため、短足のマンチカンが生まれる確率は2−3割程度と言われています。

しかし、現在日本でも少し問題となっているのが、そのマンチカンの交配です。

マンチカンの爆発的人気に合わせて、純血ミックスブームも伴って、耳が垂れているスコティッシュフォールドやアメリカンカールとマンチカンを掛け合わせ、「耳垂れマンチカン」や「耳折れマンチカン」として一部の業者で販売されていることです

そもそも、耳が垂れる遺伝子は奇形遺伝子であり、一部の個体では若齢の時期から四肢の重篤な関節炎を引き起こすことが知られています。

そういった遺伝的背景を考慮せずに純血種との交配を行い、本来であれば防げる病気で苦しむ子達も増えているのが現状です。

マンチカンは日本では最近流行り始めた猫種であるため、やや歴史が浅いのも事実です。

また、先ほど述べたように、しっかりとした交配が求められる猫種であることからぜひ直接その子猫を産ませてくれたブリーダーさんを訪問し、親猫、そのまた親猫を自分の目で見て、交配環境、飼育環境を確認することをオススメします

また、そのブリーダーさんがどんなマンチカンを大切にして交配を行っているのか、性格はどんなのを目指しているのか、病気に関してはどのように排除を試みているのか、そのブリーダーさんから直接ポリシーを聞き、そこで初めて我が家にぴったりなのかをよく検討することが命を迎える上でとても大事なことなのです。

もちろんこれはすべての猫種、犬種にも言えることです。

愛くるしいマンチカンとの生活がもっともっと楽しくて幸せな日々になりますように
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麻酔下歯石除去? 無麻酔歯石除去?
2019年04月26日 (金) | 編集 |
先日webメディアで書いた記事を一つご紹介

今では多くの飼い主様が、一緒に暮らす愛犬のオーラルケアーに関して興味を持たれ、そして我が子の口腔内環境を心配もされています。

そして日々の歯磨きの重要性を今ではたくさんの飼い主様が認識されています。

しかし、歯磨きの重要性は最近になってうたわれ始めたので、今すでに歯石がたくさんついてしまっていて歯周病になっている子たちも多いです

その歯周病を改善させる一つの処置に歯石除去があります。

歯周病を治療するための歯石除去は本来麻酔をかけて行うのですが、無麻酔で歯石除去を行う方法もあります

当院でも無麻酔歯石除去は行っていますし、今では様々な場所で無麻酔での歯石除去を行うことが可能です。

しかし、ちょっとだけ気になるのが、「麻酔は怖い。無麻酔は安全。麻酔はかわいそう。無麻酔で取れるならより良い」

そのようにサロンなどで説明されている場合です💦

もちろん、生きている中で麻酔をかけなくて済むならそれにこしたことはありません。

しかし何より重要なのが、その子は麻酔が必要な状態か?無麻酔でやるべきか? 全身状態はもちろん、口腔内状態も含めた見極めです。

今日は、犬に麻酔をかけて行う歯石取りと、無麻酔で行う歯石取りに関してメリットデメリットを含めお話ししようと思います。

獣医師である私は、実際に麻酔をかけての歯石取りも、無麻酔での歯石取りも両方行っています。

「歯石取り」についてお話しする前に、まずは犬たちの口腔内環境がどのように変化していくのかをお伝えします。

本来、健康な犬の口の中は無臭です。

もしも、我が子の口の中がなんか臭い!口臭がする!と感じた場合、その犬はなんらかの歯周病になっている可能性が高いです。

歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。

歯ブラシなどのお口のケアーが不十分な場合、歯と歯肉の間、いわゆる歯周ポケットに多くの細菌(歯垢)が停滞し、まず歯肉炎を引き起こします。

この歯垢にミネラルが付着し、早ければ3日程度で歯垢は硬い歯石へと変化していきます。

歯肉炎は歯肉が赤く腫れるという症状が出るのですが、口の中は飼い主様には決して見やすいものではなく、犬達も痛みをほとんど感じないため、飼い主様が気付くことが難しく、放置されがちな結果、歯肉炎も歯石の付着も進行していきます。

歯周ポケットは健康な小型犬では通常1−2mmの深さなのですが、歯肉炎が進行すると歯周ポケットはより深くなっていき、この深くなったポケットの中で歯垢が歯石へと変化し、硬い壁となり完全に歯周ポケットの中に細菌を閉じ込めてしまいます。

歯周ポケットの中で嫌気性菌といわれる強い炎症を引き起こす細菌群が増加し、歯を支える土台(歯槽骨)を溶かすため、歯がぐらつき始め、最後には抜け落ちてしまいます。

このように、歯肉炎から歯周炎へと悪化して行くのです。

その他にも、歯周病は、心疾患、脳血管疾患、糖尿病など様々な疾患に関連していることがわかっており、口腔内に特異的な細菌が、心臓や肺など、その他の臓器から発見されていることから、全身に影響を及ぼすことも懸念されます。

また歯石の表面は構造上ザラザラしているため、歯石の表面に次々と歯垢を付着させ、歯の表面に見てすぐわかるような大きな歯石の塊となって歯茎を物理的に圧迫し、容易に歯茎からの出血を引き起こしたり、痛みを伴う炎症を起こします。

経験上、犬達の歯科処置をした後、性格が穏やかになるケースや、食事に対して興味が強くなるケース、活動性が増すケースなどが見られることから、犬達は、歯の疾患に対して、何らかの違和感やストレスを日々抱えていることがわかります。

上記のことから犬の歯肉炎、歯周炎を改善させるためには、歯の表面に付着した歯石取りも重要ですが、何より歯周ポケットの中の歯石取りを含めた処置こそが重要であることがわかります。

歯周ポケットの中の歯石を完全に取り除くためには、歯周ポケットの奥まで器具を差し込む必要があるため、歯周病が重度の子では処置に強い痛みを感じます。

また、実際にその歯の根っこが生きているかどうかは歯科用のレントゲンで確認する必要があります。
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そして歯石取りを行った歯は目には見えない細かい歯石が残っているため、それらを取り除く研磨という処置を行うことで歯の表面をツルツルに仕上げますが、これらの処置を完全に安全にしっかり行うためには必ず麻酔が必要です。
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そして一度歯科処置をおこなったら、その後は飼い主である私たちがその歯を維持するために必ず毎日オーラルケアーをすることがとても重要です。

どんなに定期的に歯石取りを行って今ある炎症や細菌を取り除いても、一度破壊された歯周組織は完全には元には戻りませんし、進行もしていきます。

ですので、何より重要なのは、子犬の頃からそもそも歯垢歯石がたまらないように歯ブラシで毎日ケアーすることです。

そして、もしもすでに口臭があったり、目に見えて歯石がたくさんついている場合には、まずは麻酔下でしっかりと隅の隅まで歯科処置を行い、歯肉炎、歯周炎を治療し、その後は新たに歯周病を再発させないために日々のケアーに取り組むことが大切です。

では、無麻酔の歯石除去はどういった場合に適用となるのでしょうか?

日々歯磨きをやっている中で、たまたまブラシが行き届いていなくて歯石が少しだけ付着している場合に、その犬が大人しく受け入れてくれる場合に限って短時間で部分的に歯石を取ることがあります。
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もしくは、すぐには麻酔がかけられない状態で、しかし大きな歯石が歯茎を重度に圧迫している場合には、とりあえずその圧迫を解除するために無麻酔で歯石取りをおこないます。
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また、様々な理由で麻酔下での歯石取りができない場合に、今よりは少しでも状態を改善させる目的で無麻酔での歯石取りをおこないます。

無麻酔で歯石取りを行った場合、前述した歯の研磨をしっかりと行うことができませんので、歯石が付きやすい状態になっていますので、その後しっかりと日々歯ブラシでのケアーが必要です。
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歯周病は飼い主様が唯一予防できる疾患です。また、一度破壊された歯周組織は元には戻りません。

日々のケアーによってこそ歯石取りが必要のない真っ白な健康な歯を維持できることから、子犬の頃からのケアーがいかに大事かがわかります。
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飼い主の皆様には、毎日のオーラルケアーによって、愛犬の歯周病をぜひとも予防していただき、その中で歯周病の早期の発見、治療、メンテナンスをおこなってくださいね。

愛犬の歯磨きはとっても大事です

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猫ちゃんの睡眠時間
2019年03月28日 (木) | 編集 |
もう一つwebサイトで「猫ちゃんの睡眠時間」に関して記事を書きました

皆さまのおうちの猫ちゃんはどれくらい眠りますか?

「いつ見ても寝ている!」「騒いでいたと思ったらすぐに丸くなって寝ている」

そんな風に感じていらっしゃるのではないでしょうか?

そもそも、野生界では、猫科のライオンやトラなどの肉食動物は、牛や馬、キリンなどの草食動物と比較すると、圧倒的に睡眠時間が長いです。

確かに、動物園に行くと、ライオンやトラはいつ見ても寝ていることが多いですが、反対に草食動物はいつも草をムシャムシャ食べながら、周りに気を張りながら動いているイメージがあります。

牛や馬、キリンがライオンやトラたちのように横たわって、もしくは丸くなってスヤスヤ寝ている姿は見たことがありません。

一般的にライオンやトラは睡眠時間が13−15時間と言われ、猫もそのくらいと言われています。牛や馬は3−4時間、キリンに至っては数十分から1−2時間とも言われていますので大きな差があることがわかります。

なぜ肉食動物と草食動物ではこんなにも睡眠時間に差があるのでしょうか?

まず第一に、草食動物は基本的には肉食動物に狙われる動物。ぐっすりと眠っていては、いつライオンに襲われるかわかりません。そのため、どうしても起きている時間が長くなりますし、体を完全に横たえて寝ていてはとっさの危険に対処することができません。

一方、肉食動物は狩りをする動物。獲物が動き出す時間帯までは狩りに備えて体をゆっくりと休め、エネルギーを温存します。

しかし寝ていると言っても、彼らはいつでも狩りの体勢に持っていけるよう浅い眠りが大半で、その合間合間に深い眠りをしています。

また、食事内容も睡眠時間に関係しており、高タンパク高カロリーのものを食す肉食動物の食事時間は短くて済み、それ以外を休息に当てています。

反対に低カロリーの草を食す草食動物は長時間食べる必要があり、睡眠を取る代わりに食事の時間に当てていると言われています。

猫は、人間と暮らすようになってまだそんなに歴史はなく、犬ほどの品種改良も行われていません。

ゆえに、元来持っている野生の本能を強く持ち合わせています。

その名残が猫がご飯を食べるときとちょっと遊ぶとき以外は殆ど眠っているということにつながっています。

また、目の前に猫じゃらしをちらつかせると、思わず手が出てしまう子が殆どなのではないでしょうか?

あれは、猫は遊んでいるのではなく、本能で思わず狩をしているのです。

しかしながら、家の中で暮らすようになった猫は、睡眠時間を十分にとってはいるのですが、いわゆる本来の狩をすることがありません。

黙っていても定期的にご飯が出てきます

また、おうちの猫ちゃんを外に出される方も最近ではあまりいらっしゃらないので、本当にひたすら寝て食べるという生活になり、実際にペットで飼われている猫の8割は肥満傾向にあります。

動物は、活発に行動する時間帯によって「夜行性」、「昼行性」、「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい:夕暮れや早朝など薄暗い時間帯に活動)」に分けられますが、猫は「薄明薄暮性」の動物です。

そのため日中はおとなしく、早朝や夕暮れ時に活発に動きますが、人間と家の中だけでゆっくりと安全に暮らすようになり、以前よりも寝ている時間は増えたように感じますし、人間の睡眠サイクルに合わせて、夜は朝までぐっすり眠る猫も最近では多いように思います。

穏やかにゆっくりと眠ることは、体を休める上でとても大切で、健康にもつながりますので、今まで通りたっぷりと睡眠をとってもらって良いのですが、ここで一つご提案

ぜひ、食事前にほんの数分で構いませんので猫に狩の疑似体験をさせましょう。

おうちの猫ちゃんが好きな遊びがあるはずです。猫じゃらしの子もいれば、ポインターで光を追うのが好きな子、おもちゃを投げてもらうのが好きな子。これらは全て狩の本能で動いています。

その狩の本能を呼び起こした後に、すぐに食事を与えると、猫は狩が成功した!と頭で考え、食事をだらだらではなく、あっとう間に食べるようになります。

だらだら食いの子や、肥満傾向の猫には特に大切。

もし、出しても食べない場合には決して置きエサにはしないでくださいね。

すぐに下げて、その狩は失敗したという設定で良いと思います。

野生界ではライオンやトラたちの狩は滅多に成功しません。

獲物を狙って思いっきり走って飛びかかって、それでも失敗に終わり、またエネルギーを貯蓄するために体を休める。

肥満猫ちゃんに起因する糖尿病や、慢性膵炎、骨関節炎が昨今問題となっていますので、ぜひこのように狩の疑似体験をおうちでもやってあげてください。

狩で仕留めた後の食事は一層美味しいですし、エネルギーを効率良く吸収し、良い筋肉を作ると言われています。

そして今以上に睡眠の質が向上すると思います。

寝ることはとても大切なことですが、1日に1回でも、ほんの数分で構いませんので思いっきり体を動かすことも習慣にいれてみてくださいね。

今まで以上に猫ちゃんが生き生きすると思います

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健康診断
2019年03月23日 (土) | 編集 |
先日あるペットのweb情報サイトで「健康診断」に関しての記事の執筆をご依頼いただいたので、こちらにも



皆様、健康診断ってされていらっしゃいますか?

ワンちゃんであれば、春は狂犬病ワクチン、フィラリアやノミダニ予防がスタートする時期。

普段は病院に行かない方も、年に1度はこの時期に病院を受診されるのではないでしょうか?

一方、犬と比べて外に行く機会が少ない猫ちゃん。それでも年に1度もしくは数年に1度予防接種などで病院に来院される方もいらっしゃるかもしれません。

言葉を話さない犬や猫たち。

年に1度は健康診断のために病院を受診されるのも良いと思います。


そもそも、犬や猫に健康診断って必要なのでしょうか?

犬や猫は言葉を話すことができません。

”なんとなく調子が悪そう!“と愛犬愛猫の様子から感じ取ることはできても、どこがどう調子が悪いのかはなかなか判断をすることが難しいです。

また、慢性疾患は一見彼らの様子はどこも悪くなさそうに見えることもあります。

言葉を話せない動物たちの病気をいち早く見つけ、少しでも手遅れにならないよう定期的な健康診断はオススメです。

検査には様々な種類があります。

身体検査(視診、聴診、触診)、血液検査、尿検査、便検査、超音波検査、レントゲン検査、その他特殊な施設で行うことができるCT検査、MRI検査などがあります。

それぞれの検査で何がわかるのか少し詳しくお伝えします。

身体検査
おそらくなんらかの目的で病院を受診した場合、必ず行われるものです。

全体を見て体の左右差はないか、立位の姿勢、犬座姿勢、歩行の様子などに異常がないかを確認します。

また歯周病がないか、口の中に何かできていないか、口を開けて確認します。

聴診では心雑音や不整脈の有無、呼吸音の異常などを確認します。

犬や猫は全身を毛で覆われているため、体を触り、何かしこりのようなものができていなか、どこかを触って痛みを発する場所はないかなどを確認します。

血液検査
血液では、貧血の有無や、感染・炎症の有無、腎臓肝臓など内臓の状態、電解質のバランスなど把握することができます。その他犬や猫に発生するホルモン疾患の特定やアレルギー検査などもおこなうことができます。

尿検査
犬や猫の個体によっては、 腎臓や膀胱内に結石を作ってしまう体質の子もいます。

またシニアになると気づかないうちに慢性的な膀胱炎になっている子も。

これらの腎臓や膀胱でのトラブルは、血液検査や身体検査ではピックアップすることが難しく、尿検査でのみ発見されることも多々有ります。

また、血液検査で腎機能の低下がわかる前に尿検査で腎機能の低下を疑うこともできます。

このように、尿検査では早期に疾患をピックアップすることが可能なので、ぜひ健康診断の項目に尿検査もいれてくださいね。

便検査
子犬子猫の頃は病院に健康診断に行くと必須の項目として便検査をされていたかもしれません。

確かに子犬や子猫は流通や販売の過程の中で寄生虫に感染している子達もいます。

なので、生後数ヶ月までは健康診断の際に便検査もされていると思います。

犬たちは外に出る機会が多いので、常に寄生虫に感染する可能性はあります。

猫は、最近では完全室内飼いをされていらっしゃる方も多いので感染の機会は低いですが、私たち人間が出入りするので寄生虫に感染する可能性はあります。

寄生虫に感染しても、初期や少量寄生では犬は症状を示さないこともあります。

便検査では、寄生虫感染のほか、腸内細菌叢を確認したり、血便の有無を確認することができます。

慢性的に軟便や下痢を起こしている子では便検査は必須となりますが、健康な子でも定期的に健康診断の際には便検査もされると良いと思います。

超音波検査
超音波とは、人が聴くことができない高周波の音波です。この音波を臓器に当てて、跳ね返ってきた音を画像に表し、リアルタイムで臓器の様子を確認することができます。

肝臓や腎臓、様々な臓器の内部の状態、血管の状態、腫瘤の有無、心機能の確認などを、基本的には痛みや麻酔を必要とすることなく検査することが可能です。

体の中のたくさんの情報を得ることができ、負担も少ない検査ですので、健康診断の一つにぜひ取り入れてくださいね。

レントゲン検査
ごく微量の放射線を照射し、全身の状態を確認する検査です。

肺や心臓の大きさの異常、腫瘤などの有無、肝臓、脾臓などの臓器の陰影の異常、腎臓結石、膀胱結石などの結石の有無、骨折などの骨の異常、関節の異常を観察することができます。

10歳以上の6割の犬や猫たちに老齢性関節炎が認められることから、シニアになってからの健康診断にはレントゲン検査も取り入れてくださいね。

CT検査、MRI検査
CT検査とMRI検査では、2Dの平面画像のレントゲン検査と異なり、3Dで臓器や骨を観察することができより詳しく体内の状態を把握することが可能です。

見る部位、疾患によってCT検査なのかMRI検査なのか選択されますが、いずれにしても犬や猫たちでは全身麻酔が必要となります。

すでに体内に腫瘍があり、その経過観察などを目的に検査が必要な子に限っては、健康診断の一環として必要となる検査かもしれません。



健康診断はどこまでの検査をするかにもよりますが、通常の診療時間内に30分から1時間程度で行うこともできます。

また、超音波検査やレントゲンなども行う場合、半日お預かりして行う場合もあります。麻酔をかけた検査になると、1日がかりになることも。

その子によって検査の種類も方法も異なってきますので、かかりつけの動物病院で相談されてくださいね。

早期発見がとても大事。皆様と暮らしてるわんちゃん猫ちゃんが少しでも快適に日々過ごせますように。

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