東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
グリオーマ 脳腫瘍のアビーちゃんー⑥
2018年05月15日 (火) | 編集 |
【発症から291日目、オペ後231日目】

アビーちゃん、昨日の早朝、お星様になりました。

てんかん重積発作が起きたのが今からやく10ヶ月前。

脳に大きな腫瘍があることがわかり、大学で摘出オペも行いました。

とても調子が良い日々が続きました。

先日のMRIでは再発は認められませんでしたが、ここ数日発作が頻発し、重責が起きてしまいました。

そしてお星様になったアビーちゃん。

飼い主様の胸が張り裂けるような悲しみお察しいたします。

でも、、今日会ったアビーちゃんをなでていると、子犬の時は真っ黒だったという毛は薄いキレイなグレー色になり、アビーちゃんが12歳という年月を生き、ちゃんとおばあちゃんになるまでその命を生きたのだと実感しました。

そして大好きな飼い主様のそばで、大好きなおうちで亡くなりました。
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お写真は最後岐阜大学にMRIを撮りに行った時、車の中でくつろぐアビーちゃん。
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そしてサービスエリアのドッグランではしゃいだアビーちゃん。
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とても楽しそうで、とても印象的です。

きっとこの家族旅行楽しかったよね。

心よりご冥福をお祈りいたします。

大切なアビーちゃんの犬生の一部を一緒に共有させて頂きましたこと、心より御礼申し上げます。

しまペットCLINIC
堀江志麻
急性出血性胃腸炎
2018年03月04日 (日) | 編集 |
2月中旬ごろから今の時期、「突然の嘔吐、下痢」を呈する急性出血性胃腸炎の子達がとても多いです。

先日も「今朝から急に元気がなくて吐いて下痢している」と連絡をいただきました

1歳5ヶ月のトイプードルのへいちゃんです。

もちろん私たち人間もそうですが、少し様子を見て症状が治まる子もいますので、メールでちょこちょこ連絡をいただきながら様子をみることに。

しかし、少しも改善する様子がありません

お腹の痛みが特に強いようで元気もなく、ひどい血便にも

すぐにご自宅にお伺いしました

いつもなら喜んで玄関にお出迎えしてくれるのに、ソファに横たわったまま動きません

粘膜の色も悪く、脱水もひどい状態。
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体が小さいので、頻回の嘔吐や下痢はすぐに体を脱水させてしまいます。

犬たちはお外をお散歩するので、どうしてもなんらかのウイルスや細菌をもらってしまうことがあります。

もちろん原因は様々で、ストレスからくる胃腸炎、食事からくる胃腸炎などもいろいろあります。

ただ冬場は空気が乾燥し、人間の間でインフルエンザは流行るように、犬たちの間でもなんらかの細菌やウイルスが悪さしているように思います。

急性の胃腸炎には、まずは対症療法を行っていきます。

輸液をして脱水の緩和、胃腸の荒れを改善させるお薬、吐き気を緩和させるお薬、などなど。

私の経験上、「もういいかなぁー」とゴハンをすぐにあげると症状が長引くことがあります。

しっかりと輸液ができる場合、徹底して胃腸を休めた方が回復までの時間が早いです。

へいちゃん・・・元気が全くありません
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でも今しっかり治療したからきっと明日には大丈夫だからね!!

1日も早くよくなりますように。

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前庭疾患のぽんちゃん
2018年02月26日 (月) | 編集 |
前々回ブログでご紹介した8歳のチワワのぽんちゃん。

2月の初めに突然の眼振と斜頚。

原因を追究すべく昨日MRIを撮影しました。

ナッツも一緒に同行です。
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全身麻酔をかけて撮影開始
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麻酔はとても安定しています。

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前庭疾患の原因となるような内耳炎や中耳炎もなく、鼓室の中もとってもきれい!

心配していた脳腫瘍や脳炎を示すような画像もありません。

脳脊髄液も採取しましたが、そちらにも異常はなく、髄膜炎などもありません。

よって「特発性;とくはつせい」前庭疾患と診断されます。

シニアの犬たちの前庭疾患の3割から4割が特発性となります。

原因ははっきりとはわからないのですが、特に命には問題ありませんし、ひとまずは経過観察。

麻酔がさめたぽんちゃん
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さぁ!点滴外して帰ろうね
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ナッツも3時間よく待ちました
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ぽんちゃんは斜頚はまだ残っていますので今後しっかりモニターしていこうね!

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穏やかに過ごすために
2018年02月25日 (日) | 編集 |
16歳のミニチュアダックスのロビンくん。

年末に体調を崩し、急性腎不全も発症し非常に状態が悪いまま新年を迎えました。

かかりつけに入院し、静脈からバンバン輸液を流し、回復を願う毎日

少し容体が改善し、お家に戻ってきました

16年間お家のなかでのんびり過ごしてきたロビンくん。飼い主様は、もう最後は自宅でゆっくり過ごさせたいという思いをとても強くお持ちです。

とはいえ、腎臓も心臓も悪いロビンくん。何もしなければすぐに体調を崩すことが目に見えていました。

私たち獣医師は、もちろん動物たちに長く生きて欲しいけれど、その毎日が苦しく辛いものであっては全く意味がありません。

病気を治療を理解することのできない動物たちにとって、どこまでの治療をよしとするのか、それはとても難しい判断となります。

もちろんその子によって全然違います。触られることすら嫌な子もいれば、わりと何をしても動じない子。

その子その子の一瞬をしっかり捉え最適な方法を見つけていきます。

ロビンくんは自宅での治療を希望されたので、まずは様子を見に。

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ロビンくんが迎えてくれました

まずは食欲の状況を確認。

ロビンくん調子が良さそうで自ら器に行って食べてくれます。

この様子ならまだまだ頑張れる!そう感じました。
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定期的な点滴と、心機能、腎機能を保つお薬、そして食事の給与方法などを考えおこなっていきます。
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今日の積み重ねは明日につながり、そして明後日につながる。

ロビンくんとても調子よく1ヶ月を迎えました。

その間17歳のお誕生日

ロビンくん、おめでとう!!

今日もほんわか抱っこして点滴していこうね
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前庭疾患
2018年02月13日 (火) | 編集 |
先日の往診症例です

8歳のチワワ、ぽんちゃんです。

今朝から急にフラフラしていて、嘔吐もしているとのこと。

さっそく伺いました

ぽんちゃん、フラフラしていてまっすぐ歩けません

目を見るととっても揺れています

眼振です。

首も傾いています。(斜頚)

初日の眼振の様子


この症状はとっても特徴的で、動物の位置情報、平衡感覚を司る「前庭」という場所に何らかの異常をきたしています

前庭は、耳の鼓膜の奥に存在します。

大きく分けて、内耳の前庭付近での問題、もしくは脳神経を介して脳の問題に分けられます。

前庭障害の原因は様々で、中耳炎、内耳炎、原因不明の特発性、内耳の腫瘍、ポリープ、脳腫瘍など多岐に渡ります。

ひとまずぽんちゃんは眼振が強く、本人にとっては地球がぐるぐるまわって非常に気持ちが悪い状態。

吐き気をおさえ、炎症を抑える治療を行いました。
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翌日はまだまだ眼振も強く、食欲もありません。
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3日目の斜頚の様子


3日目わずかに眼振が治まってきて少し食欲が出てきました。
斜頚は強いまま。

7日目の眼振の様子


治療開始から1週間、ほぼ眼振は無くなりました。

しかし斜頚はかわらずあります。

飼い主様と現状を確認し、ぽんちゃんは今月MRIを撮影することにしました。

前庭疾患は症状は特徴的なので診断はすぐにできますが、原因の特定はMRIが必須となります。

ぽんちゃん、頑張ろうね!!

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