東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
熱中症
2017年06月17日 (土) | 編集 |
6月に入り気温も湿度も急にあがり、1年で1番「熱中症」に関して気にかけなくてはいけない時期かもしれません

熱中症とは、高温環境に体がさらされた場合におこる身体の様々な障害の総称です。

熱中症を引き起こすには大きく分けて3つの要因があります。

「環境」「からだ」「行動」です。

【環境要因】
犬たちは自分たちでその暑い環境、多湿な環境を回避できないことが多いです。

逃げ場のない車内や、室内、クレート

また、真夏に関しては昼夜通しての散歩の危険性があります。

都心部の地面のほとんどは、アスファルトの道路や、コンクリートでできた建物に覆われています。アスファルトやコンクリートは熱をため込み、なかなか冷めません。

地面に近いこところにいる犬たちにとって、日が落ちても昼間にため込んだ熱の照り返しによりあっという間にサウナ状態です

【からだ(身体的)要因】
犬種や疾患、年齢などその子その子により暑い環境に体が十分に対応できないことです。

フレブルやパグ、シーズーなどの短頭種は他の犬種と比較すると、軟口蓋過長症など短頭種特有の疾患により呼吸をスムーズに行うことができないケースがあります。

また、一生懸命呼吸することで、さらに軟口蓋が腫れ、呼吸状態の悪化を招きます。

また、気管虚脱や心疾患など呼吸器や循環器に疾患を持っている子たちも熱中症へのリスクが高くなります。

子犬やシニア犬は体温調節機構がうまく働かず、成犬と比較すると熱中症へのリスクが高くなります。

その他、肥満の子たちもリスクが高まります。

【行動要因】
もともとテンションが高く興奮しやすい子は自分を抑えられなくなることがあります。

自らヒートアップしてすることで、それほど周囲が暑くなくても興奮により熱産生が起こり熱中症になってしまうことも。

落ち着くことを教えておくこともとても重要です。



このように様々な要因が重なり体温の上昇と調整機能のバランスが崩れ、どんどん身体に熱が溜まってしまい熱中症を引き起こします

40℃を超える熱が続くと、身体中の細胞や酵素、神経が障害を受け、それが持続していくと不可逆的な障害となり多臓器不全に陥ります

症状としては、、循環器、呼吸器、神経系m、消化器系、泌尿器系などが障害されることで低血圧、意識障害、痙攣、流涎、嘔吐、血便などが起こり、急性腎不全やショックを引き起こします。

あっという間に症状が進行し亡くなってしまうケースも多いので十分注意が必要です

それでももし熱中症になってしまったら、とにかく早急な対応が必要です。

【熱中症の応急処置】
熱中症になった場合の応急処置方法をご紹介いたします。

様々な方法がありますが、少しでも早く体温を38.5℃くらいまで下げることが重要です。

お散歩中やドッグランで熱中症の症状があらわれた場合は、すぐに日陰に移動し保冷剤でワキや首、内股など大きな血管があるところを冷やして体温を下げます。

室内の場合は冷房を強くし、室内の温度を下げてください。

ここで一つ覚えておきたいこと[emoji:i-197]

それは、身体を冷やしすぎたり、もしくは冷たい水に体を浸けるなどは、実は逆効果になることが

シバリングや末梢血管の収縮が起こり冷却効果が減少します。

*シバリング(shivering);私たちも熱の出始めなどで体が震えたり、寒い時にがたがた震えたりすることがありますよね!

シバリングは、体温が下がった時に筋肉を動かすことで熱を発生させ、体温を保とうとする生理現象です。

シバリングや末梢血管の収縮を起こしにくい方法として「ウォームスプレー法」というものがあります。

約40℃くらいの温か目のお湯を霧吹きで全身に散布します。この方法だとシバリングが起きにくく、効率良く体温を下げることができます

応急処置をしても症状が緩和しない、意識レベルが低い場合は緊急を要しますので、すぐに病院へ連れていってくださいね。

あつーーーい夏の到来ですが、でも愛犬たちと楽しい毎日を過ごしてくださいね

フレンチブルドッグライフにも同記事載せています
https://frenchbulldog.life/diseases/nechuusho

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6ニャンズ! 
2017年06月15日 (木) | 編集 |
先日の往診症例です

「我が家には猫が6匹暮らしているのですが、お外がとっても苦手で、病院に連れて行くためにキャリーバッグに入れると、バッグに顔を押し付けて血が出るほど騒いでしまうんです・・」

そんなご連絡をいただきました

お電話でお話しさせていただき、だいたいの猫ちゃんの様子をお伺いし、さっそくご自宅に

チャイムの音で逃げ回ってしまうかもとのことで、お家の前でまずはお電話。

そーーーっとおうちに入ります。

もちろん、この時点で全員気づいているとは思いますが、できる限り静かに&穏やかにおうちに入ることがとても重要です。

そしてまずはゆっくりと飼い主さまとお話し

保護猫ちゃんの10歳のパパとママ、そして8歳になる4頭の子供たちの6頭が暮らしています

そしてみんなとーーーーーーってもデリケート

唯一パパ猫さんが警戒しつつもそばまで来ています。
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猫さんがこちらを偵察しているときは私たちは呼吸を一定に、そしてなるべく動かず。

パパ猫さんは飼い主さまに抱っこっしていただき、その間に一般状態のチェック、3年ぶりのワクチン、そして血液検査も終了

さて、残りの5頭。この子たちに関しては絶対に自ら出てくることはないと判断し、こちらから行くことにしました。

こちらから捕まえに行くのは行くのですが、ものすごく無理やり抑えるのは絶対にNG

緊急性がない限り、そのような対応をしてしまうと、次回から2度と触らせてくれなくなります

なので捕まえるのですが本人にとってはあまり捕まった感を与えないように
って文字だと説明が難しいですね!笑

当院の看護師と一緒に無事に全員ワクチン&採血終了

処置を終えたパパ猫さんがキャットタワーから「おわったー?」と言わんばかりに見ています
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私たちが一番ホッとする瞬間です。

もちろん少しは怖い思いをさせてしまったかと思いますが、過度な興奮をさせることなく無事に診察を終えることができました。

そして全員血液検査結果はパーフェクト

本当に嬉しいです

ママ猫さん
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そして子供たち
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お外がとても苦手だったり、キャリーに入れることが難しいなどでお困りの方はどうぞお気軽にご連絡くださいね

当院にできるサポートさせていただきます。

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6月の皮膚トラブル
2017年06月07日 (水) | 編集 |
先日の往診症例です

11歳のシーズーのミッシェルちゃんです。
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去年の5月、重度の肝炎でかかりつけに入院され、その後、自宅での治療もミッシェルちゃんにとっては良いだろうということでかかりつけの先生からのご紹介で往診させていただいています。

自宅での点滴治療と病院での治療を1週間に2回。

時々、体調を崩しますが、それでもゴハンを美味しく食べ、元気いっぱいに過ごしています。

梅雨に入るのか?ちょっとジメッとした日もあります。

こんな時は皮膚トラブルが本当に多いです

ミッシェルちゃんも先週から皮膚が赤くなりフケも出てしまいました

お耳もかゆかゆ

「皮膚炎」まずは「清潔」に保つことが何よりの治療法です。

なので自宅にてシャンプー
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お耳の中も徹底的に洗います。
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シニアの子たちはどうしてもトリミングが少しずつ体力的に負担になってきます。

なので一部ずつでも無理のない範囲でキレイにしてあげることも大事なことです。

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2週洗って皮膚炎もかなり良くなりました

歯磨きもとっても上手。
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お口の健康状態は全身の健康状態につながるので毎回しっかりケアーします。

エコーで肝臓や腎臓、膀胱もチェック。
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ミッシェルちゃんの穏やかな毎日がまだまだこれからも続きますようサポートさせてくださいね

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元保護猫、ベイリーちゃん
2017年06月03日 (土) | 編集 |
先日の往診症例です

14年前、アメリカで保護された猫、ベイリーちゃんです

保護された当時、体の毛は全て抜け落ち、無残に避妊手術を実施されたと思われる大きなぐちゃぐちゃの傷を抱えたまま、人間を怯えながら見ていたベイリーちゃん。

今の飼い主さまが手を差し伸べてくださり、新たな家族として迎え入れられました。

そして数年前から日本で暮らしています。

飼い主さまにはすっかり慣れ、夜は飼い主さまのベッドで一緒に眠ります

そんなベイリーちゃんが、ここ最近尿をもらしたり、食欲がなかったり、嘔吐をするということでご自宅に伺ってきました

人がとっても怖く、病院では聞いたことのない声を毎回あげるそうです

確かに存在を消しこちらの様子を少し伺っています。
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ただ、飼い主さま曰く、人が来ているのにベイリーが戸棚に隠れないのはすごいことなんだとか。
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そっと手を出してみるとなでなでさせてくれました
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まずは現状を把握するために血液検査を行いました

ベイリーちゃんは、慢性腎機能障害(慢性腎不全)と、甲状腺機能亢進症があることがわかりました。

どちらも今のベイリーちゃんには治療が必要です。

飼い主さまと病気のこと、これからのこと、たくさん話し合いました。

腎臓病に関しては、今のままではベイリーちゃんの食欲不振と吐き気につながるため、輸液やサプリメント、食事療法が必要。

甲状腺機能亢進症に関しては投薬治療もしくは食事療法が必要。

飼い主さまが一番気になるのはベイリーちゃんの精神的なところです。

「治療のために病院に行くことは正直不可能であり、自宅での治療もベイリーは受け入れてくれるかしら?」

腎臓病も甲状腺機能亢進症も治る病気ではないのでこれから継続的に治療が必要となります。

そんな話を床に座って飼い主さまと私と看護師で丸くなって話しているととってもびっくりすることが

なんとベイリーちゃんがその輪にトコトコ入ってきたのです
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そんな姿に飼い主さまは感激

何気ないことなのですが、過去のベイリーちゃんを知る飼い主さまにとっては人の輪に入る姿は感動なのです。

以前にもブログでお話しした事がありますが、猫ちゃんの甲状腺機能亢進症とは、首の所にある甲状腺という組織から、過剰に甲状腺ホルモンが分泌されることにより、体に種々の障害をもたらす病気です
(人ではバセドウ病としてよく知られています)

症状としては、
・食欲が増進しその割には痩せて行く
・飲水量が増加する
・性格が活発あるいは攻撃的になる
・以前よりもニャーニャーニャーニャー鳴く
・毛がパサパサしている
・時々下痢や嘔吐をする

などなど。

また、甲状腺ホルモンが過剰に出る事により肝臓や心臓などにも負担がかかります

6-20歳の中高齢のネコちゃんに多く、性差はありません。

日本では13歳以上の猫ちゃんの約2割に甲状腺機能亢進症が見られると報告されています。
(※当院では8歳以上の猫ちゃんは1年に1回は甲状腺ホルモン濃度を測定する事をオススメしています)

原因の多くは甲状腺の過形成や甲状腺腫瘍によるものです。

血液検査で甲状腺ホルモン(T4)の値を測定することで、体にとってT4が適応量かどうかをチェックすることができます。

慢性腎機能障害(慢性腎不全)に関しても今は腎臓病の進行を抑える薬や、サプリメント、療法食が充実しています。

ベイリーちゃんがこれからもご家族と素敵な時間が過ごせるために、できる治療を一緒に。

週に1回伺っていますが、だいぶ表情が和らいできました
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自宅でできることまだまだたくさんあります。

治療を理解できない動物たち。治療は嬉しくはないとは思いますが、でも少しだけガマンして受け入れてくれる子たちはたーーくさんいます。

飼い主さまに抱っこされなでなでされながら点滴治療を受けるベイリーちゃん。
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どうか諦めずになんでもご相談くださいね

しまペットCLINIC
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生きる力 命の尊さ
2017年04月27日 (木) | 編集 |

先日アップした25歳のネコちゃん。
http://shimapetclinic.blog.fc2.com/blog-entry-356.html


先週具合が悪いということですぐにお伺いしました

たった数日で顔はげっそり、食事も水も取らず2日。
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顔を持ち上げることもできず辛そうにしています。。
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すぐに血液検査をしたら肝臓腎臓が跳ね上がっています

すぐに亡くなってもおかしくない数値

皮下点滴は2日に1回していましたので、この状態では静脈に輸液や薬を流さなければ命をつなぐことはできないとお伝えました。
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そして、1番大事なこと。

それは「もう25歳だから、何もせずそっとしておく」ではなく、
「25年も生きてくれている。この子の命がある限り、少しでも気持ち悪さ、辛さをとってあげる治療をする、それが結果的に明日につながるかどうかは置いといて」

ケージなんてなくても大丈夫。

お部屋の角を使って即席ハウス。
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トイレと、ベッド、お水を置いてあげる。
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少しでも快適に過ごせるように。

なんと治療開始3日目

しんくんが自らゴハンを食べ始め、水を飲み始めたのです

昨日の血液検査では振り切っていた肝臓は正常値に戻り、腎臓もやや高いながらもものすごく改善

脱水が改善されお顔ふっくら
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今日はカリカリも食べます
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思わず飼い主さまと涙出るほど喜びました。

お部屋もヴァージョンアップし、見ている私たちにも思わず笑顔
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何度も見せてくれる命の奇跡。命の尊さ。

生きるために生まれてきたことを教えてくれます。

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