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東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
命の誕生
2019年08月10日 (土) | 編集 |
2歳になったミニチュアシュナウザーのキャディーちゃん。
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とっても優しくて人が好きで、吠えも全くなく、本当にいい子です

6月の初めに交配しました。相手の男の子も、健康であることはもちろん、ものすごく性格がよい子です


7月初め、エコーでチェック!大好きな飼い主様に抱っこされてリラックスキャディーちゃん
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ドキドキ。チビいるかなぁ・・・。

いたーーーー!!!!
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ちゃーーんとお腹の中で育っていました

あと1ヶ月大好きなおうちでのーーんびり過ごしてね

キャディーちゃんは自分が生まれたブリーダーさんのところで出産予定です

いわゆる里帰り出産



8月4日(日)
PM8:00 キャディーちゃん陣痛が始まりました!!
ブリーダーさんから連絡いただいて私もあわてて駆けつけました!!

陣痛が始まっています!



すぐに生まれるかなぁと思っていたのですが、痛みに弱いキャディーちゃん💦

陣痛が始まると現実逃避をしてしまい、なかなか本陣痛になりません💦

日付変わって夜中の2時、ようやく本陣痛!
生まれた〜


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飼い主様も駆けつけてみんなでばんざーーい

3頭のかわいいベビーが誕生しました
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キャディーちゃん、本当にお疲れ様!

すべての出産が終わったのは明け方4時

子犬たちのかわいい姿を見ると、眠気も疲れも吹っ飛びます
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子犬の出産はこうであってほしい。家族に見守られ、人に愛され、生まれたその瞬間から人の手に包まれる。

決して競りに出ることもなく、ペットショップに渡るでもなく、この子たちが新しい家族に渡り、素敵な成犬へと成長してく姿をみんなで見守っていきたい。

多くの犬たちが捨てられる日本。たくさんの問題が捨て犬を作ってはいますが、でも、一番大事なのは命の誕生のあり方にあると感じます。

多くの人にその思いが伝わりますように。

『一生サポート』とても奥深い言葉

しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com

サブくんお空にいきました。
2019年08月04日 (日) | 編集 |
8月1日、サブくんがお空に行きました。
ここ数日食欲を取り戻し、その日の夜もレバーや牛肉、フードをたくさん食べて喜んでいた矢先、フラフラと倒れ、大好きな飼い主様の膝の上で命を終えました。

今日明日にも亡くなるかもと言われてご自宅に戻ってきたサブちゃん。

それから1週間弱という短い時間ではありましたが、大好きな飼い主様とともに過ごした1週間。

命はどれだけ生きたかではなく、どう生きたかが大事。

もちろん。もっとサブくんには生きてほしかった。 でも、全身転移を止めることはできない。

じゃあ、どんな風に最後を迎えるのか? 飼い主と最後まで一緒に。それが一番いいと感じます。

サブくんの一生は8年と短い時間ではありましたが、飼い主様にどれだけ愛されどれだけ大切にされてきたか言葉では言い表せないほどです。

そんな大切なサブくんとの時間にほんの少し私も関わらせていただけたこと、心より感謝申し上げます。

命はまた巡る。

またいつかご家族のもとにサブくんがやってくるその日まで、ちょっとだけ待っているね。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。
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しまペットCLINIC
堀江志麻

がんばれサブくん
2019年07月28日 (日) | 編集 |
昨日、1本の電話が病院に入りました

初めてお電話されてきた飼い主様。

お話を伺うと、病院で余命数日の宣告を受け、戻ってきたとのこと。

何か自宅で少しでも穏やかに過ごすケアーができないか?といったご依頼でした。

すぐにご自宅へ

そこにはまだ8歳のミニチュアシュナウザーの男の子、サブくんがいました。
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ちょっとだけ警戒して「ワンワン!」

でも、その瞬間「あ、吠える元気はまだある子なんだ!」っと少しだけホッとしました。

サブくんは精巣が腫瘍化し、お腹の中にも8cm以上の巨大な腫瘍が存在し、立つのもやっとぐらいの貧血
二次診療でCT撮影も行いましたが、お腹の腫瘍はすでに取り除くことが不可能で、全身への転移も認められます。

すごくすごく可愛がられているサブくん。毎年健康診断もされていたそうで、10ヶ月前は何にもなくて健康との診断。

ですが、腫瘍の進行がとても早かったようです。

ご家族の愛情がとっても伝わり、サブくんがどれだけ大切にされてきたかを感じました。

これから起こりうるであろう状況を説明し、当院の考える”さぶくんとご家族の過ごし方”をお話しさせていただき、命あるさぶくんと笑顔で向き合っていくことになりました。

今日は少しでもさぶくんが気持ちよく過ごせる治療を行い、さぶくんにこれからよろしくねと挨拶しました。

夜になって飼い主様から「サブが立ち上がりおしっこをし、チュールを3.5本食べ、缶詰も1/4食べ、口渇感が緩和され全身に力がみなぎり本当に嬉しいです!」と連絡いただきました。

今日という日が少しでもご家族の笑顔に包まれたなら本当に良かったです。

サブくん。ありがとうね

また会いにくるからね。

しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com

前庭疾患のボンちゃん
2019年06月24日 (月) | 編集 |
先日の往診症例です

推定15歳のビーグル、ぼんちゃんです。
ぼんちゃんは多頭飼育崩壊でレスキューされたわんちゃん。

今は愛情たっぷりに暮らしています。

そんなぼんちゃん、先週突然夜中にフラフラになり「立てない!!」と飼い主様から連絡いただき、すぐに往診へ🚗

ぼんちゃん、少ししんどそうに伏せたまま立ち上がることができません。

診察すると、眼振を起こしていました。



首もやや傾いています。(斜頚)

この症状はとっても特徴的で、動物の位置情報、平衡感覚を司る「前庭」という場所に何らかの異常をきたしています。

前庭は、耳の鼓膜の奥に存在します。

大きく分けて、内耳の前庭付近での問題、もしくは脳神経を介して脳の問題に分けられます。

前庭障害の原因は様々で、中耳炎、内耳炎、原因不明の特発性、内耳の腫瘍、ポリープ、脳腫瘍など多岐に渡ります。

ひとまずぼんちゃんは眼振が強く、本人にとっては地球がぐるぐるまわって非常に気持ちが悪い状態。

吐き気をおさえ、炎症を抑える治療を行いました。

もちろん本来であればMRIを撮影し、脳の状態や腫瘍の有無、内耳の状態などを確認することは必要なことですが、ぼんちゃんがこの先手術で何かをする選択肢は基本的にはないことから、薬剤での反応を見ることにしました。

治療開始して3日目、ぼんちゃんの眼振が治まってきました!

と同時に、食欲も少しずつ回復

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ぼんちゃん 本当に良かった!!

もう少し治療がんばろうね!

大好きなおうちだから頑張れるよね

重度の急性膵炎で倒れたがちょうど1年前の6月。奇跡的な回復を見せてくれて今がある

1日1日を大切に過ごそうね。

しまペットCLINIC
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犬のフィラリア症
2019年05月31日 (金) | 編集 |
9歳のチワワちゃん。
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なんと!!!フィラリアの検査で陽性でした!!

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都内でもフィラリアに感染することがあります😢

訳あって少しの間予防ができなかったことが原因です。その時に感染してしまったのでしょう。

先月から治療を開始しました

これから1年近くかけて治療していきます。


今日は犬のフィラリア症に関してお話しします。

「フィラリアって聞いた事はあるけれど、実はあまりよく知らない。」

そんな方も多いのではないでしょうか?

確かに、フィラリアってなんとなく蚊が関係している病気という事はわかっているけれど、このフィラリアという単語からだけではどこにどう悪いのかわからないですよね 

今回は犬のフィラリア症に関して詳しく説明し、フィラリ予防の重要性をお話しいたします

フィラリアって一体なんなのでしょうか?

フィラリアとは寄生虫の名前で、蚊が媒介して犬に感染する虫です。

フィラリア幼虫が最終的に成虫になるためには、一時的に蚊の体内に寄生し、そこである程度発育する事が条件となります。

このある程度発育したフィラリアの幼虫を持った蚊が、犬の血を吸う時に反対に犬の体にその幼虫を侵入させるのです。
(この時点ではまだフィラリアはとても小さく、肉眼では確認することができません。)
顕微鏡ではこんな感じに見えます。
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このフィラリアの幼虫は犬の皮下や筋肉内でさらに成長し、約3ヶ月かけて犬の肺動脈へと移動します。

肺動脈は、心臓の右心室から肺へ血液を送り出す動脈であり、そこに寄生するため、のちに循環器障害を起こし、フィラリア大量寄生の犬では、肺動脈から心臓内へもフィラリアが寄生する事により、最終的に致死的な病態を引き起こします。

成虫のフィラリアはやや太めの白い糸のようで、肉眼でしっかりと確認することができます。もしかすると動物病院でホルマリン処理されたフィラリア成虫を見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。

フィラリアにかかってしまった犬ではどういった症状が出るのでしょうか?

フィラリアは犬と共存できてしまうので、少数寄生では犬はなんら症状を示さないため、飼い主様は日常生活では気がつくことが難しいです。

寄生数が多かったり、長い期間フィラリアが寄生することで、肺循環障害が起こり、以下のような様々な症状を示すようになります。

・疲れやすい
・乾いた咳をする
・腹水が溜まる
・血尿する
・呼吸が苦しい
など

フィラリアは犬同士の接触や、舐め合ったり、お皿をともに使う事で感染するわけではありません。

先ほども述べたように、フィラリアが幼虫から成虫になるためには一時的に蚊の体内で発育する事が条件となるので、実際にはフィラリアの幼虫が寄生した蚊に血を吸われる事でその犬はフィラリア症に感染する事になります。

しかしながら、そのフィラリア幼虫はどこで産生されるかというと、犬の体内です。

つまり、蚊に刺される事により、フィラリアの幼虫が犬の体内に入り、数ヶ月かけて肺動脈に到達したフィラリア幼虫は、さらに約3ヶ月かけて成虫となり、オスメス両者が寄生した場合にそこでフィラリアの赤ちゃんをたくさん産みます(ミクロフィラリア)

そして、血液中にフィラリア幼虫(ミクロフィラリア)をたくさん持った犬の血液を新たに蚊が吸う事により、フィラリア幼虫を持った蚊が存在することになります。その蚊が次々と他の犬に感染させていきます。

このように、フィラリアに感染している犬と、蚊が存在する事により犬のフィラリア症は成立するのです。

では、フィラリア予防していたら絶対にフィラリア症にならないのでしょうか。

フィラリア症予防のお薬は、虫の感染自体を予防するものではありません。

蚊によって体内に注入されたフィラリアの幼虫を心臓に移動する前に駆除するお薬です。

この期間が約2-3ヶ月なので確実に駆除するためには月に1回の投薬が必要となります。

地域によって予防期間は異なりますが、関東では平均5月から12月の頭までフィラリア予防期間とされています。

基本的には予防していれば防げる病気ではありますが、予防薬の飲ませ忘れ、つけ忘れ、投薬期間外での感染なども考えられるので、1年に1度は血液検査でフィラリアが犬の体内に感染していないか確認する必要があります。

血液検査では瞬時にフィラリアの成虫、フィラリアの幼虫寄生をチェックすることが可能です

現在、どんなフィラリア予防方法があるのでしょうか。

最大の予防は蚊に刺されない事ですが、それは現実的には難しいのと、目に見えて感染をすぐに確認することができないので、犬にとって安全なフィラリア予防薬を使用して犬からフィラリア症を守ってあげることがとても大切です。

現在使用できるフィラリア予防法は飼い主にとって非常に簡単です

実際には何種類かのフィラリア予防薬があります。

大きく分けて、
飲み薬タイプと背中につけるスポットタイプ、また注射タイプがあります。

病院で処方されるフィラリア予防薬はどのタイプであってもしっかりと予防できますので、病院でオススメのものを使用されてくださいね

もしフィラリアに感染してしまったら、その重症度によって治療法は異なります。

外科的にフィラリアの成虫を取り除くケース、注射でフィラリアの成虫を駆除するケース、薬で成虫や幼虫を駆除していくケースなど様々な方法がとられます。

何れにしても、生きているフィラリアをゼロにすることが必要です。

フィラリア症が軽度であれば大きな副作用もなく治療することが可能なこともありますが、当然、手遅れになり命を落とすこともあるので、フィラリアの予防はとても大切です。

フィラリア症は、犬が命を落とす可能性のあるとても怖い疾患です。

一方で、予防薬の開発と皆様の認識により、多くの犬たちがフィラリア症から守られています。

フィラリア症は飼い主が予防できる病気の1つですので、必ず予防してあげてくださいね。

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