東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
珍しい子達の爪切り
2017年08月28日 (月) | 編集 |
先日、なかなか出会うことのない子達の爪切りをしました。

アルマジロです。
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アルマジロってどんなイメージがありますか?

意外にも人に飼われているアルマジロはちょっと甘えん坊なところもあるんですよ(^^)

トコトコトコっと歩き、サササっと逃げていきます(笑)
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そんなアルマジロくん。今日はだいぶ伸びてしまった爪切りです。

何かしようとすると丸まってしまいそれこそ手も足も出ません

なのでいかに丸まらせないかが課題になります。

丸まるとカッチンコッチンのアルマジロ。

でも、背中をトントンとノックするとすぐに元に戻る可愛さがあります
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体の真ん中に細く丸めたタオルを挟み、丸まらないようにして爪を切りました。

お爪も大型犬並みに硬い

そしてオウムさん
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鳥たちは怖がって羽をバタバタさせると羽が折れたり傷ついたりするので羽が広がらないようにバスタオルでくるみ、くちばしで噛まれないように顔にもそっとタオルをかけます。

それでも羽が乱れちゃったね

ごめんね

他にもいろんな鳥さんやウサギさんの爪を切りました。

みんな無事に終わってほっと一安心

犬たちも興味津々に見守っていました
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しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com
グリオーマ 脳腫瘍のアビーちゃんー②
2017年08月14日 (月) | 編集 |
【4日目】
発作が止まらなかったボストンテリア11歳のアビーちゃん。

最新設備の整う動物病院にて治療中です。

脳の炎症が少し落ち着き、昨日あたりから寝ている間の遊泳運動もなくなってきました

そしてついに目が覚め少しずつ水を飲むまでに


この姿が見たかった。
本当に。

命はいつも生きる方向に向いています。



【8日目】
数日前から飼い主さまを少しずつ認識し始めました


飼い主さまの胸に広がるのは「アビーありがとう、頑張ってくれてありがとう」
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喜ぶアビーちゃんの姿。犬は飼い主さまが大好きなんだと心から実感します。

【14日目】
本日なんと

退院です!!!
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私たち獣医師は往診医であれ、在院医であれ、気持ちは同じ。

飼い主の元で元気に過ごす日を願って治療に専念する。

退院の日、病院からの帰り道。いつもお散歩で見ていたお空は今日も青いね。
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アビーちゃん、ドキドキするね

おうちに帰るんだよ。

パパとママの方がドキドキしてる!笑

そしてお家に帰ったアビーちゃん。

2週間おうちを開けたので最初はちょっとそわそわ。

でもご飯もしっかり食べ、大好きな場所でまったり
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大好きなパパのそばで大好きなかみかみ。


言葉が話せないけど気持ちは伝わります

治療はまだこれからがスタートになりますが、でも、おうちに帰れること、飼い主さまの笑顔が溢れること、何よりの喜びです。

アビーちゃん、退院おめでとう。

そしてこれから一緒にがんばろうね

動画やお写真は同じ疾患を持つ飼い主さまに少しでもお力や参考になれたらと飼い主さまがご提供くださっています。

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グリオーマ 脳腫瘍のアビーちゃんー①
2017年08月12日 (土) | 編集 |
「発作が止まらないんです!!」

そんな連絡を受けてすぐに向かったのは、夜22時頃。

ボストンテリア、11歳のアビーちゃんです。

すぐに確認すると、意識がやや朦朧とする中、落ち着いているかな?と思った瞬間、口をくちゃくちゃし始め泡を吹き発作が起きる。

数十秒で発作が落ち着いたかな?と思うとまた全身性に発作が起きる。

すぐに発作止めを注射。

一般的な血液の異常がないかすぐに血液検査

発作を誘発するような血液の異常はない。

脳疾患が強く疑われます。

発作止めの注射で少し落ち着いたように思われた発作。

しかし、さらに発作が頻発。


翌朝、最新設備の整う医療センターに連絡を取り救急搬送していただきました

すぐに脳のMRIを撮影。

MRIの結果はグリオーマ(神経膠腫)という脳腫瘍の疑いです。

今何がしてあげられるか!?

願うのはまずは発作を止め、そして可能であれば飼い主の元へもう一度元気に戻してあげたい

脳の炎症が強いので、まずはとにかく炎症を抑える治療を。

【入院1日目。麻酔で眠らせ発作を止める。】
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グリオーマ、別名、神経膠腫とも言われます。

いわゆる『脳腫瘍』です。

脳腫瘍は、髄膜腫だとか、神経膠腫だとか、星状細胞腫だとかいくつか種類があるのですが、これを確定診断するには組織検査が必要となるので犬では人ほど脳腫瘍の分類までは行われません。

しかし、今はMRIなどの画像検査が可能となり、それぞれの脳腫瘍はある程度画像上の場所や見え方により脳腫瘍の種類を推測することができます。

犬の脳腫瘍は脳幹や小脳よりも大脳に発生することが多いです。

高齢の短頭種に好発します。

症状としては、性格の変化と、運動の機能の異常、痙攣発作が頻繁に見られます。

その他の症状として、旋回運動、運動失調、斜頸、嗜眠、強制歩行、行動の変化、失明、攻撃性の増加、徘徊が見られます。

治療は、ステロイドや抗痙攣薬を使用します。

これらの治療は、根本の治療ではなく、神経症状を抑えてあげたりすることにより動物のQOLをあげる治療です。

抗ガン治療(化学療法)も行われます。

基本的に、殆どの薬剤は脳に到達することができないので、理論的には抗ガン治療は脳腫瘍に効果的ではないと言えます。

しかし、実際には多くの脳腫瘍は脳を破壊するため、抗ガン剤は脳に到達でき、脳腫瘍に効果があると評価されています。


また、脳腫瘍は、腫瘍の範囲によっては外科手術が適応となることもあります。

放射線療法も期待できることがあります。

アビーちゃん懸命に頑張っています。

どうか目を覚まして・・・。

動画やお写真は同じ疾患を持つ飼い主さまに少しでもお力や参考になれたらと飼い主さまがご提供くださっています。

しまペットCLINIC
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壊れた心 救われた心
2017年07月09日 (日) | 編集 |
先日の保護犬診察報告の続きです。

この日は朝のでやってきました。

まずは愛護センターから殺処分寸前の犬たちを救い出して下さっているボランティアの方々に会い、そのまま半年前にセンターにいた子たちを預かって下さっている犬の訓練所に行きました。

始めてお会いする訓練士の方々。

私はドキドキしていましたが皆さまとっても優しい笑顔で迎えてくださいました

この日は、咳をしているトキの診察のほか、先月センターから引き出してもらったルーチェの健康診断をしました。

センターにいる時は怖がって採血どころではなかったようです

今はしっぽふりふりで近づいて来てくれます

ですが、抑えたり"何かされる"ということに対しては若干パニックになります

この子の採血は抑えない方が良いと判断し、訓練士の方に振り向かないようにだけ顔を固定していただき、後ろ足は手で駆血せずに駆血帯を用いて採血しました
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"抑えられる"という事が恐怖な子たちは駆血帯の方が良い場合があります

もちろん、今後は抑えたりしても大丈夫なんだよっという事を伝えて行きますが、まずは😊

フィラリア検査。

この地域、フィラリアが陰性である事は本当に嬉しいこと

ルーチェはフィラリア陰性でした
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良かったーとみんなでバンザイ😊

そして、腎臓や肝臓など一般血液検査もパーフェクト

良かったね!ルーチェ

きっと素敵な第2の犬生が始まるね。

そして、この子はサンクス。
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この子もmix。センターに収容されました。

収容時、サンクスは人が大好きで少しテンションは高いものの尻尾フリフリの人馴れした良い子でした。

ところが・・・収容数日後、なんと一般譲渡対象外、殺処分決定が下されたのです。

センターからの連絡で「噛む!」とのこと。

びっくりしたボランティアさんがすぐにサンクスに会いにセンターに行きました。

そこには、空を見つめたような目で、表情の全く変わったサンクスが険しい表情でギャンギャン吠え続けています。
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わかりますでしょうか?? 収容当初の時の写真との目の違いが。

手を入れようものなら噛みつかれる勢い。

なぜ・・・。

でも、これが現実。恐怖で怯えた犬たちが吠えまくるセンターでサンクスの心は壊れていったのです

”どうしたら良いのか。。引き出してあげたい。でも、本当にこの子を出す事が良い事なのか? この子を引き出してもし事故があったら??”  

皆さま悩まれました。 

ですが、トレーナーの方が収容当初の穏やかだった頃のサンクスの写真を見られ、「あれ?これは直るかも!」と言われました。

そこでボランティアの皆さまで何度も話し合われ、サンクスは心を回復させるため、トレーニング施設に預かっていただくことになりました。

そんなサンクスに今日は会えます

ドキドキして待っていると、しっぽフリフリさせながらトレーナーさんと歩いてきました

念のため、私は小さくかがんだまま、動かず、サンクスを触らず「サンクス良かったね」と伝えました。

それから、担当されているトレーナーさんに仰向け抱っこ
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この姿にはボランティアの方も涙ぐまれていました

お二人で一緒に歩かれる姿、トレーナーさんの指示でルンルンで座るサンクス。

本当にすごいです。

たくさんの愛情と、たくさんの気持ちを注がれて、犬が心を取り戻す。

壊したのも人間。直すのも人間。

ボランティアの方々、そして訓練士、トレーナーの皆さまには頭が下がります。

まだまだこれからですが、嬉しそうにしっぽを振るサンクスを見ていると、大切にしたい命だなぁって感じます。

何か少しでもお役に立てること、見つけていきたいです。

しまペットCLINIC
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救われた命 トキ
2017年07月03日 (月) | 編集 |
先日のご報告です

半年前、私が動物愛護センターを訪れた時、犬舎の中にいたあの子。

一般譲渡対象外とされ、殺処分の期限を待っていたあの子。

半年前のブログhttp://shimapetclinic.blog.fc2.com/blog-entry-331.html

【半年前】
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愛護センター、名前は素敵だけど、でも、実際には殺処分される場所。

中に一歩足を踏み入れると、一生懸命吠えて訴えてる。

吠えて凶暴そう→殺処分対象、一般譲渡不可。

途絶えることなく「動物愛護センター」には殺処分されるかもしれない子達が運び込まれる。。

センターにやってきた犬たちは2週間様子を見て、若い子や人馴れしている子は一般譲渡という枠に入ります。

センターの職員の方たちも、少しでも一般枠に入れるようその短い間に一生懸命愛情を注いでくださる。

一般譲渡に落ちた子は誰にも見向きもされない。

ミックス(雑種)は誰にも見向きされない。


でも、この状態この場所で、どうして犬の性格がわかるだろうか。誰だって、大声を張り上げて訴えたいに決まっています。

そんな子たちを救いだしてくださるボランティアの方々には本当に頭が下がります。

可愛いから飼う→いらなくなったから捨てる→またかわいいから飼う→やっぱり捨てる→犬があふれる→殺処分される

こんな図式は誰がどう考えてもおかしくて、世のたくさんの方がおかしいと感じていて、でも、目の前の亡くなっていく命に手を差し伸べてくださる方は本当に少ない。

たった数頭しか救えなくとも、全頭救えなくとも、それでも救われる命がある。

実際に活動されているボランティアの方々には頭が下がります。

半年前、救い出された柴犬mix。「トキ」という名前をつけてもらいました。

トキは心ある方に救い出され、この半年間ドッグスクールで家庭犬になるべく過ごしています。

訓練士の先生方にもたくさんの愛情を注いでもらいこんなにやわらかい表情に
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そんなトキが最近咳がひどいということで診察に行きました。

咳は以前からあったのですがここ最近さらにひどいということ。

今日は半年ぶりの再会。飛行機に乗ってやってきました

半年間愛情を注がれ過ごしてきたトキは、しっぽふって近づいてきてくれました
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トキはフィラリア陽性です。
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でもフィラリア症の咳ではなく気管に異常があると判断しました。

皆で話し合い、山を降りて動物病院に連れて行くことに

道中ケージの中でお利口にしていたトキ。

病院に着きました。 病院では絶対に恐怖で暴れると判断しました。

でも、暴れさせてしまうとさらにその子の怖さを助長させてしまいます

こちらがひるめば、相手をさらにパニックにさせてしまう。

だから絶対に暴れさせない、そう心に決め保定しました。
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動物病院の院長先生も獣医師も快く診察してくださり、なんとか無事にレントゲンやエコー、採血も終わりました。

トキ、怖かったね。 でもよく頑張ったね。 全てを終えたトキはようやく力を抜き頭を撫でさせてくれました。

「トキ、ありがとう、ごめんね」って涙出そうでした。

診察の結果、重度の気管虚脱です。

気管虚脱とは気管が潰れてしまう疾患です

ガーガーとアヒルが鳴くような咳が特長です。本来は小型犬に多い疾患。

こちらが正常の犬の気管のレントゲン写真
青い矢印で挟んだ黒いホースのようなものが気管です。
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そしてこれが今回撮影したトキのレントゲン写真。
気管が極端に細くなっているのがわかるでしょうか?
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気管虚脱の原因はあまりわかっていません。ですが、正常な犬と比較すると気管軟骨の細胞が明らかに減少していたり、先天的な軟骨形成不全が考えれています。

当然呼吸がスムーズにできないため動物は苦しいですし、興奮すればするほど呼吸に負担がかかり気管虚脱を悪化させます。

向こうの獣医師たちとも話し合い、まずは内科的に治療してみることに

そしてそれでも呼吸が苦しい!ということであれば外科的処置も考慮することにしました。

あれから1週間、薬がよく効いて咳が殆ど出ていないそうです

嬉しい!!!呼吸が苦しいってとっても辛いもんね。

また会いに行くからね

私にできることは本当に少ない。でもたくさんの方たちのお力を借りて私にできることがある。

少しずつだけど、でも、目の前の命に向き合っていきたいです。

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