東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
フレブルのお鼻の穴はどんな形?
2014年01月26日 (日) | 編集 |
今日は、フレブルみりんちゃんをご紹介いたします。

みりんちゃんは生後9ヶ月の女の子です。

初めてお会いしたときに、みりんちゃんのお鼻の穴がとても狭いことに気づきました

いわゆる典型的な狭窄性外鼻孔です。

フレンチブルドッグは、パグ、ボストンテリア、シーズー同様、いわゆる“お鼻が短い犬種”短頭種に属します。

短頭種はそのかわいらしい特徴でもある、『平坦な顔、短くて太い首、まーるい頭』を持ちますが、この解剖学的構造がゆえに、『閉塞性呼吸器障害』を起こします。

簡単に言うと、他の犬種と比較すると、とても呼吸がしにくいのです

その要因にはいくつかの疾患があげられます

狭窄性外鼻孔お鼻の穴が狭い;肉眼で診断可能)

軟口蓋過長症(のどの奥にあるヒダ状のもので、短頭種は他の犬種と比較すると長すぎるために、空気が吸いにくく、特に寝ているときはいびき音として確認されます)

気管低形成
気管虚脱   ・・・などなど


これらは遺伝的素因により、若いうちから発生し、慢性経過をたどりながら徐々に悪化していきます

症状・診断については、以前のblogをご参考になさってくださいね
 http://shimapetclinic.blog.fc2.com/blog-entry-73.html

治療の目的症状の緩和です。

上記にあげた2つの疾患「狭窄性外鼻孔」と「軟口蓋過長」を若いうちに外科的に整復した場合の改善率は96%高い治療効果が得られるのに対し、より高齢で切除を行った犬は69%と低い改善率となります。


みりんちゃんの飼い主さまは、大切な家族であるみりんちゃんの生活の質(QOL)を一番に考えていらっしゃいますが、手術や麻酔に対する不安がとても大きかったです

ゆっくりお話をお聞きして、一つ一つ解決方法を話し合い、今回手術という選択肢を取られました。

当院は往診専門動物病院になりますので、手術は信頼できる病院をご紹介させて頂きます。

今回の手術は、私も立ち合いで行いました。

避妊手術を腹腔鏡で行い、お鼻の穴の整復を行いました。

(実は・・・みりんちゃん2か月前におもちゃを誤飲してしまい、今回内視鏡下で確認したところ、胃内に  無事に内視鏡で取り出しました)

こちらのお写真が外鼻孔整復
※お鼻の穴の形がローマ字のL。 これは鼻孔が狭窄している指標となります。


そしてこちらが整復
※お鼻の穴の形コンマ(,)状


軟口蓋はほとんど伸びていなかったので、今回は麻酔時間も考慮して切除せずに経過観察といたしました。

元気に目が覚めたみりんちゃん。おうちで待っていた飼い主さまがどれだけホッとして喜ばれたことか・・。


私たち獣医師にとって『麻酔』は日常の事ではありますが、飼い主さまにとってはものすごく不安だと思います。

その不安を獣医師である私たちが少しでも軽減できるようにすることが努めであると思っております。

みりんちゃん、そろそろ抜糸かな?

しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com


ヒト用メディカルアロマのblogも更新しました http://larosee.blog.fc2.com/