東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
救われたボーくんの命~その後
2015年09月24日 (木) | 編集 |
以前blogでご紹介させていただいた、10歳のノラ猫ボーくん
blog http://shimapetclinic.blog.fc2.com/blog-entry-226.html

もともとは今の飼い主さまが保護され、去勢手術を行ってノラとしてリリースされる予定でした

ところが術前の検査でエイズウイルス感染症であることがわかり、また皮膚の炎症、お口の炎症がひどく、このままリリースしても他の猫さんにエイズを感染させてしまうし、ボーくん自身も生きていくのは難しいだろうと飼い主さまがお家に迎え入れてくださいました

今から4ヶ月前、初めてボーくんに会いました。


目はただれ、皮膚も赤く炎症が起きグジュグジュしています。
下痢もひどく、口からはヨダレだらだら





でも。食欲はものすごくあります。「生きよう」とする力がたくさんあるのです


まずは一つずつ一つずつ治療し、約3ヶ月かけ、目はキラキラに。
皮膚もほぼ完治
です




エイズウイルス陽性の猫さんには基本的に「免疫抑制剤」は使用してはいけません

理由は免疫抑制剤は名前の通り免疫を抑制させてしまうので、エイズを発症させてしまうなどが懸念されるからです

ですが、ボーくんの皮膚炎と口内炎には免疫抑制剤の使用が適当と判断しました。

アトピカ(免疫抑制剤)を開始してみるみる皮膚は良くなりました

この4ヶ月で体調もとても良くなり、残るは重度の口内炎です。


念のため、近くの動物病院で診てもらったところ、「口は口内炎がひどすぎてどうにも手をつけられない」とのこと。。

そこでいつもblogでご紹介させていただいている荻窪ツイン動物病院の町田先生に診ていただくことにしました
荻窪ツイン動物病院 http://www.ogikubo-animal.com

ボーくんの状況としては、歯槽膿漏と口内炎がひどく、予後を考えて積極的な抜歯が良いと判断し、結果全抜歯となりました。


1週間後ご自宅に往診に伺ったところ、飼い主さまがとても喜んでいらっしゃいました

ひどかったヨダレが止まり、ゴハンもおいしそうに食べているとのこと

お口のにおいも殆どありません

とはいえ、まだ口内炎はありますので今後経過観察が必要です


現在は術後3週間。赤みはだいぶ減ってきています

症状は全くないので、現在のところ、アトピカとサプリメントを服用

そうそう、飼い主さまがこんなことを仰れらていました。

先住猫のラムちゃんは、ボーくんが近づくと迷惑そうにシャーっと怒っていたそうです。

そして、1度でもボーくんが口にした水は絶対に飲まなかったそうです

ですが、処置後、ボーくんの匂いがぐっと減ったせいか!?ラムちゃんがボーくんを受け入れてくれるそうです
相変わらず水は絶対に飲まないそうですが

もしかしたらラムちゃんの動物の本能で重度の炎症を持つボーくんに対するアンテナがたっていたのでしょうか!?

いずれにせよ、ボーくんもますます元気になり、ボーくん一家がみんなHappyになっているのが伝わり本当に嬉しいです。

顔つきが全然違います!


ボーくん、本当に良かったね

エイズウイルス感染症は基本的に治ることがない疾患です。

ですが、様々なケアーで健常猫さんと同じくらい質の高い生活を与えてあげることが可能です。

皆さまもどうぞ諦めずに一度ご相談くださいね

そして町田先生、いつも本当にありがとうございます!

しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com