東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
歯が変色!歯髄壊死
2016年12月28日 (水) | 編集 |
まだ1歳のMIXの男の子、ブラッキーくんです。
FullSizeRbender 79

岡山県の愛護センターから引き出され、新しいご家族の元へ

去勢手術と同時に一度歯石除去をすることにしました

麻酔をかけてよく見てみると、1本だけ色の異なる歯があります
本来犬の歯は真っ白。でも、1本だけ黄色っぽい
IMG_20b90.jpg

「歯が死んでいる=歯髄壊死を起こしている」可能性があります

歯はどういった構造になっているかというと、一番外側はかたーーいエナメル質というものに覆われています。
その下は象牙質と言われる構造に。
さらにその下(中央)は歯髄腔と言われる神経や血管が走っている場所です。
(歯髄腔;図の黄色の部分)
FullSizeRbender 78

人は虫歯などで歯自体が冒され、神経がむき出しになってしまうとものすごく痛いといいますよね

さてブラッキーくん、全体的には歯石は軽度で歯周病も程度はそこまでひどくないです。
IMG_20b92.jpg

先ほどの変色した歯、もし歯が本当に死んでいるとしたら、抜歯適応になります

壊死した歯は体にとっては異物なので異物反応などが起きる可能性があるのです

早速レントゲンを撮ってみました。
IMG_177b1 2


どうやら、子犬のころにこの歯は死んでしまったようです

生後間もない歯は、象牙質が薄く、歯の中心にある歯髄腔が大きいという構造的な特徴があります。

成長とともに、狭くなっていくのですが、ブラッキーくんのこの変色した歯は歯髄腔が広いままなので、子犬のころに何らかの原因で歯が死んでしまったことがわかります。
(レントゲン写真で黒く写っているところが歯髄腔)
IMG_20b96.jpg



歯髄壊死の原因は様々で 、何らかの原因で歯髄に炎症が起こり、循環障害が起き、その結果として歯髄壊死となります。

飼い主さまに説明し、今後のことを考えて抜歯することに。
IMG_20b91.jpg


ピッカピカになったブラッキーくん(^^)  真っ白い歯が素敵です。
荻窪ツイン動物病院の院長の町田先生は拡大鏡をつけて、少しでも歯石の取り残しがないように処置されます
IMG_1b767 2

IMG_178b2 2


ブラッキーくん、だいぶ新しい環境にも慣れました。過去に何があったかはわかりませんが、男性が苦手。

ぎゅーーーっと保定されることも少し苦手。

でも、とてもお利口で、どこを触っても怒りません。

これからは毎日歯磨きもして、元気いっぱいに過ごそうね
IMG_1b502.jpg

皆さも我が家の犬や猫たちの歯を見てみてくださいね!色が変色している歯はないですか?

もし変色している歯を見つけたらかかりつけに相談されてくださいね

しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com