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東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
マンチカンと暮らす
2019年07月01日 (月) | 編集 |
先日webマガジンに【マンチカンとの暮らし】に関して記事を記載しましたのでこちらにも

みなさま、マンチカンという種類の猫をご存知ですか?

短い足でトコトコ歩く愛らしい猫、一目見ればその可愛さに思わず引き込まれるマンチカン

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マンチカンって一体どんな猫で、どんな風に私たちと暮らすことができるのでしょうか? マンチカンという猫、マンチカンの飼い方、マンチカンの病気について触れたいと思います


マンチカンという名前は、“子ども”や、“小さい”、“短い”という意味がある言葉「マンチキン」に由来していると言われています。

非常に短い四肢を持つのが特徴で、猫界のダックスフンドとも言われています。

マンチカンは元々は人間の手によって掛け合わされた種類ではなく、突然変異的に長足の猫に混じって短い足を持つ個体として自然発生した猫種です。

そういった遺伝的背景を考慮して、当初は不健康ではないか?と様々な論争がありましたが、長足に混じって短足の猫が世界中で発見されることなども踏まえ、特に他の健康な猫と比較して病気のリスクが高いわけではないとされ、今日新しい一つの品種として認められています

足が短いとジャプとかできないのですか?とご質問を受けることがありますが、そんなことはありません(^-^)/

マンチカンは他の猫と比較すると極端に短い四肢を持っていますが、他の猫に引けをとらない運動能力も持ち合わせています。

後肢の筋肉も十分に発達していますのでキャットタワーも難なく飛び上がり普通に暮らすことができます。

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マンチカンは色、毛質、毛の長さ、足の長さも様々な種類があります。

言い換えれば、「短足」を軸として様々な見た目のマンチカンが存在し、同じ見た目のマンチカンは1つとしていないとも言われています。

被毛の色は白や黒、茶色やクリームといった単色も存在すれば複数の色が混じったなんとも表現できない美しい色の被毛を持つマンチカンもたくさん存在します。

被毛も長毛のマンチカンも存在すれば、非常に短い短毛種も存在します。特に規定もなく、見た目で長毛種、短毛種と分けられています。

瞳の色もバリエーション豊かです。

実は足の長さにもバリエーションがあり、マンチカンの中でも足の長さによって、短足、中足、長足にも分けられます。

先ほども述べたように、元々は土着の猫に混じってたくさんの品種から極端に短い足の猫が発生したことより、どんな風貌も有りえるのです。

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マンチカンの性格は、比較的穏やかで人懐っこく、好奇心旺盛の子が多いように感じます。

しかし、嫌なことは嫌!と表現する子も多いです(笑)

性格は遺伝によるところも非常に大きいので、直接ブリーダーさんに親猫の性格や、そのブリーダーさんがどんな性格のマンチカンを大切にされているのか直接聞いてみることも大切だと思います

健康面でいうと、本来マンチカンは、突然変異的に長足の猫に混じって短い足を持つ個体として自然発生した猫種なので、特有の病気というものは存在しません。

しかし、人気の猫種となり、人間の手によって交配されることによりいくつかのことがわかってきました。

例えば、短足のマンチカンと短足のマンチカンで交配すると死産になる確率が高いということ

つまりは、本来遺伝子の突然変異によって起きたものであり、その遺伝子同士の交配は生物学的に受け入れられないと推測されます。

なので、マンチカンの交配は、基本的に短足マンチカン同士の交配は推奨されておらず、長足のマンチカンと短足のマンチカンの交配や、マンチカンと純血種を除く雑種猫との交配が基本とされます。

そのため、短足のマンチカンが生まれる確率は2−3割程度と言われています。

しかし、現在日本でも少し問題となっているのが、そのマンチカンの交配です。

マンチカンの爆発的人気に合わせて、純血ミックスブームも伴って、耳が垂れているスコティッシュフォールドやアメリカンカールとマンチカンを掛け合わせ、「耳垂れマンチカン」や「耳折れマンチカン」として一部の業者で販売されていることです

そもそも、耳が垂れる遺伝子は奇形遺伝子であり、一部の個体では若齢の時期から四肢の重篤な関節炎を引き起こすことが知られています。

そういった遺伝的背景を考慮せずに純血種との交配を行い、本来であれば防げる病気で苦しむ子達も増えているのが現状です。

マンチカンは日本では最近流行り始めた猫種であるため、やや歴史が浅いのも事実です。

また、先ほど述べたように、しっかりとした交配が求められる猫種であることからぜひ直接その子猫を産ませてくれたブリーダーさんを訪問し、親猫、そのまた親猫を自分の目で見て、交配環境、飼育環境を確認することをオススメします

また、そのブリーダーさんがどんなマンチカンを大切にして交配を行っているのか、性格はどんなのを目指しているのか、病気に関してはどのように排除を試みているのか、そのブリーダーさんから直接ポリシーを聞き、そこで初めて我が家にぴったりなのかをよく検討することが命を迎える上でとても大事なことなのです。

もちろんこれはすべての猫種、犬種にも言えることです。

愛くるしいマンチカンとの生活がもっともっと楽しくて幸せな日々になりますように
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しまペットCLINIC
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