東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
首の痛み
2013年09月08日 (日) | 編集 |
先日の往診症例をご紹介いたします

家に帰ったら、ケージに入っていたワンちゃんがぶるぶるふるえている。背中を丸めて歩いている。食欲元気がなく、うんちおしっこもしていない

とのこと。

さっそくおうちに伺いました

トイプードル 3才のゴン太くんです。 たしかに。。。どこかをかばうように背中を丸めて歩いています。
そして、痛みに耐えるかのように上を向いています。


一通り一般身体検査と、神経学的検査をさせていただきました。

神経学的検査に異常はありませんでしたが、頚部のあたりを触ると極端に嫌がり、いつも人が大好きなゴン太くんが噛んできました

年齢や症状などから頚部の椎間板ヘルニアを疑いました。

さて、「椎間板ヘルニア」というと、【ダックスの腰痛】を思い浮かべられる方が多いと思います。

ダックス、ビーグル、プードル、ペキニーズ、バセットなどの犬種では遺伝的に椎間板骨と骨の間に存在する物質で、主に外部からの衝撃などを吸収するの中の髄核(ずいかく)と言われるものが変性し、椎体の上(背中側)に走っている脊髄神経を刺激し、圧迫します。

椎間板の脱出の仕方2つのタイプに分けられるのですが、今回は比較的若齢の犬に急性に発症し、急速に麻痺が進行しやすいHansenⅠ型(ハンセンⅠ型)、その中でも頚部に起きる椎間板ヘルニアについてご説明いたします。

椎間板ヘルニアの約80%は胸腰部に発生します。軽度であれば、痛みだけですが、重度になると後肢の麻痺が起こります。

椎間板ヘルニアの約15%は頚部に発生します。小型犬に発症が多く、ビーグル、シーズー、ペキニーズなどは、胸腰部よりも頚部での発症が多いとも言われています。

頚部の椎間板ヘルニアでは、腰で起きるヘルニアと比べて激しい疼痛を示します。
しかしながら、脊髄圧迫による足の麻痺は軽度もしくは全く示さないこともあります。

診断には、MRIが一番確実ですが、初回もしくは、その子の状態によってはまずは内科療法を行います。

頚部の椎間板ヘルニアで、麻痺がなく症状が痛みだけの場合には、ステロイドもしくは非ステロイドの消炎鎮痛剤で治療します。

ゴン太くんは頚部の痛みが強かったので、1回だけステロイドを使用し、翌日からは非ステロイドの消炎鎮痛剤の飲み薬で管理していただくことにしました

そして  絶対安静

翌日の朝のゴン太くん、昨日よりはわずかに良いような気はするものの、まだ元気はなく、首を下に向けにくそうとのご連絡を頂きました。

引き続き、連絡をちょくちょくいただき、治療から約24時間経過したころから、徐々にいつものゴン太くんに戻ってきました。

まだまだおとなしいものの、いつもの体勢でゴロンとできるようになりました


約1週間お薬&安静にしていただき、ほぼ100%いつものゴン太くんに


良かった~~~

しかし  発症直後はぶり返すことも多いので、最低2週間は安静にして頂くようにお願いしました


ゴン太くん、元気になって痛みが取れて本当に良かったね
飼い主さまもさぞかしご心配だったことと思います。

でも、ちょっとした変化に気付いていただきありがとうございます。

また何かあればいつでもおっしゃって下さいね

お大事にして下さい。

しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com



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