東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
毛が生えない!
2014年02月08日 (土) | 編集 |
先日の往診症例をご紹介いたします

8歳のゴールデンレトリバー、すずちゃんです

「いつも年に1回夏にサマーカットを行い、この時期にはフサフサなのに、今年は背中の毛がちっとも生え揃わない。むしろ薄くなってきた気がする」とのことです。

さっそく診させて頂きました

確かに背中の毛が薄い。。両側対称に。


地肌をチェックすると、特に湿疹もなく赤みもなく、痒みもなさそうです。

その他、元気や食欲一般状態は問題なさそうです。

まず頭に思い浮かべなくてはいけない疾患は甲状腺機能低下症;こうじょうせんきのうていかしょう」です。

甲状腺とは人も犬も猫も、ちょうど喉のあたりにある内分泌器官です。
(内分泌器官とは、ホルモンを産生する器官)

甲状腺から分泌されている甲状腺ホルモンは、代謝を担っているホルモンでとても重要な働きをしています

エネルギーの代謝、ビタミンの代謝、皮膚の代謝・・・などなど全身の代謝を担っています。

このホルモンが何らかの原因で十分に出なくなる病気が「甲状腺機能低下症」です。

実はこの病気、猫では滅多に見られないのですが、犬ではとても身近な疾患です
(※猫は甲状腺機能低下症ではなく、甲状腺機能亢進症が多く見られます)

中齢に多く、早い子では2歳で発見されることもあり、性差はありません。

好発犬種としてはゴールデンレトリバー、シェルティー、柴などが挙げられますが、全ての犬種で発生いたします。

症状は、この「元気の源ホルモン」が出ないことによるので、実に様々。

・運動をしたがらない。お散歩に行きたがらない。
・肥満傾向。ダイエットしても痩せにくい。
・皮膚炎が起きやすくなったり、毛が抜けやすくなったり、毛が生えないなど皮膚トラブルがある。
・足を突っ張ったような不自然な歩き方をする
・急に怒りっぽくなった。咬みつくようになった。


いずれも「年のせい」と思ってしまいがちなのですが、ワンちゃんの場合は甲状腺機能低下症を頭に入れておく必要があります

診断方法は、血液検査を行い、実際に規定量ホルモンが出ているかをチェック致します

治療はシンプル。
もし、甲状腺ホルモンが足りていないと診断された場合には甲状腺ホルモンのお薬がありますのでそれで補給します

副作用は殆どありません。

中齢以上であれば、年に1ー2回健康診断の血液検査に、ぜひ甲状腺ホルモンの測定も行なってくださいね!

今回の往診のゴールデンのすずちゃん、次回の往診時に毛が薄いようであれば、甲状腺ホルモンをチェックする予定です!


しまペットCLINIC
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