東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
関節炎の痛みに・・・
2014年03月19日 (水) | 編集 |
前々回、骨関節炎に関してblogを書きましたところ、ワンちゃんの骨関節炎で悩んでいらっしゃる方からたくさんメールをいただきました

股関節形成不全があり、歩くときに痛みがある歳のポメラニアン。

・前肢の成長版早期閉鎖不全による肘関節の歪みから肘が伸ばせない歳のMダックス。

老齢性に骨と骨がくっつき始め、立ち上がるときに痛みでうまく立ち上がれない16歳のMIX。

・パピーの頃から膝蓋骨脱臼を指摘されていて、高齢になり、その箇所での骨関節炎が生じ痛みが数か月に1度出る11歳のパピヨン。

などなど。

そして、みなさまのメールには、
「実際に何をすればよいですか?この子に何をしてあげられますか?」と書かれていました。 

私たち獣医師が思っている以上に、飼い主さまは何か少しでも!何かできるなら!っと我が子の事を考えていらっしゃるのですよね

そこで、今回は実際に何がご提案できるかを書こうと思います。




骨関節炎の予防ですが、
パピーの頃からの生活環境はとても大切です。

お散歩など適度な運動は毎日必要です

どんなに小さなチワワでもお散歩は必要

たまに、「お外に行くと怖がる」と言われる方もいらっしゃるのですが、ぜひ犬も人も楽しくお外を感じられるお散歩トレーニングをオススメします

そして、パピーの頃の食生活は生涯にわたって響きやすいので、過度の肥満は避けることと、食事には十分気を使いたいです

質の良いドッグフードはもちろんですが、ぜひ、ドッグフードだけではなく、加熱も加工もされていない自然の恵み、自然の酵素、自然の栄養素が含まれているものも加えたいです。

良く私がお伝えするのは、同じビタミンCでも、ブロッコリーからとれるビタミンC、イチゴからとれるビタミンC、レバーからとれるビタミンC、あとから添加したビタミンC、同じビタミンCでもやはり違うと思います。

絶対これ!と決めて偏るのではなく、様々な食材を取り入れることも大事だと私は考えています。

とはいえ、ワンちゃんには食べてはいけない食材もありますし、栄養バランスも人とは異なりますので、より詳細に知りたい方は別途ご連絡くださいね

それから、骨格が出来上がっていない成長期にはできればフローリングは避けたいです。(とはいえ難しいですよね・・・)

しかし滑る床での過度のジャンプなどは関節に負担がかかります。

骨関節炎は完治することはないので、今ある状態をいかに痛みがなく、進行させないかがポイントになります

関節のクッションである軟骨に支障が出たり、筋力の低下が原因で、関節に局所的炎症が起きたり、関節が変形したりして痛みの原因となります

治療としては大きく4つに分類されます。

原因療法

当院では、すり減った関節軟骨の修復を助ける効果のあるお注射もオススメしています。

2008年に発売されたカルトロフェン・ベットです。
http://www.ds-vet.jp/medic/product_info/ka_001.html

関節内のヒアルロン酸合成促進作用や、軽度の痛み緩和、関節内血流の増加作用
などがあります。

週1回×4回のお注射が1クールとなります

効果がある子にはとても効果があるので私は試す価値はあると思っています。

その子によるのですが、数か月、もしくは半年とか、1年とか痛みが再発するようならまた2クール目を開始します。

対症療法 

症例によっては急性期にはNSAIDs(エヌセッズ)と呼ばれる非ステロイド系消炎鎮痛剤を使用します。

いくつか種類がありますが、何が一番良いというのはなく、その子に合うか合わないかです。

痛みがしっかり取れれば良いですし、1-2週間投与して効果がなければ次のNSAIDsを試します。

子犬や老齢動物では副作用として胃腸系の合併症も起こしやすくなるので抗潰瘍剤も同時に投与します。

また、マッサージ療法やホットパックなどを併用し薬剤の量を少なくできればとても良いです

食事療法

骨関節炎がある子の7割は肥満というデータがありますので、もし肥満の場合にはしっかりと体重コントロールが必要です

また、サプリメントとしては、グルコサミンやコンドロイチン硫酸を含み、軟骨保護作用、軟骨の摩耗防止を期待して投与し、症状の緩和に有効と思われます。

TERUMOさんから出ている「ジョイフォート」は鎮痛作用に効果があると言われています。
https://www.terumo.co.jp/consumer/products/other/pet/joyfort.html

そのほか、「コセクイン」も評判が良いです。
https://www.bayer-pet.jp/pet/products/cosequin.html

病院専売品としてもいくつか種類があります。形状やワンちゃんたちの好みで試されるのが良いかと思います

運動療法

適度な運動により関節の可動域を広げ、筋肉を増強します。

こちらの具体的な運動方法に関しては、当院ではDOGSHIPさんにトレーニングをお願いしています。
http://dogship.com/

例としましては、犬は屈曲系のトレーニングが日常では難しいと言われていますが、棒や高さを飛び越えることで有効に屈曲系の筋肉を鍛えることができます。

こういった運動を犬が楽しく行えるようにトレーニングをしていきます。

また、前回もお伝えしたようにマッサージは自宅で簡単に始められますし、血流リンパ流も改善します。大きく6つのマッサージがあるのですが、こちらも往診にて直接指導いたします。

こういった治療をバランスよく組み合わせることで良い結果は出ます。

治療の選択肢はたくさんあります

痛みでお困りの方はどうぞお気軽にお問い合わせくださいね



しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com

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