東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
Sit to Stand exercise ! “お座り” “立て” できますか?
2014年03月26日 (水) | 編集 |
先日の往診症例をご紹介いたします

11歳のパピヨン、フランちゃんです

フランちゃんは小さいころから膝がゆるく、いわゆる膝蓋骨脱臼しつがいこつだっきゅうがあります

そして1年に1度くらいとても痛みが出るそうです。

今月の初めにも急に痛みが出て、3日間震えが止まらず、食事もとらなかったのです

かかりつけの病院で消炎鎮痛剤を処方してもらい、なんとか4日目ごろから復活。

さて、この「膝蓋骨脱臼」

診療をしていて思うのですが、本当に多いです

皆さまの中にも、「膝がゆるい」とか「膝蓋骨脱臼がある」とか診断されたことがある方はいらっしゃるのではないでしょうか?

もしくは、時々スキップをするような走り方をしている子、時々キャンと鳴いてケンケンし、しばらくするともとに戻る子、座り方がいつも左右どちらかに傾いている子。

膝蓋骨脱臼の可能性があります。

若い頃は、膝が外れやすくてもあまり痛みを出さない子も多いです。

当院でもワクチンやその他の診察の時に発見する事も多いです。

しかし、最近、高齢の子で膝の痛みが重度に出る子が多い気がします

おそらくこれは、骨関節炎が膝で起きているのではないかと思います

骨や関節というものは、本来、力学的負荷に対して完全に適応することができるような構造になっていることは明らかとなっています。

簡単に言うと、あるべき場所にあるように設計されている。

ゆえに、膝蓋骨脱臼のように、あるべき場所から外れることを繰り返していると、外れた位置では適応するような設計になっていないため、年月をかけて、骨面や関節面が擦れ、骨表面の変形が起きたり関節炎が起きたりすると思われます。

膝蓋骨脱臼は整形学的な問題ですので、重度の場合には基本的に外科対応となるのですが、その前にぜひやって頂きたい筋力トレーニングがあります

【sit-to-stand exercise-座り立ち運動】です。

これは、いわゆるお座り立てを正しい形で行うトレーニングです。

この運動は、理学療法としては、股関節と膝関節の伸筋を強化するのに効果的とされています。

股関節に関しては、自然な起立位の角度までにしか伸展させないため、痛みが生じない状況下で殿筋を強化することができます。

この運動を1セット15回1日3-4セット毎日行います

フランちゃんも週に2回トレーニングを受け、頑張っています




そうそうフランちゃんもそうでしたが、なかなか「立て」ができないわんちゃんが多い気がします

「立て」はいわゆる4本足で普通に立った状態です

「立て」は犬たちがいつでも自由に動くことができる姿勢ストレスが全くかかっていない姿勢です。

飼い主さまの指示で「立て」ができることは治療をする上でもとても役に立ちます

あと、お座り→ふせはできるけれど、ふせ→お座りができない子も多いです

おやつを見せた時、こちらがお座りという前もしくは同時に「お座り→お手→おかわり→ふせ」を一気におこなう子はいませんか?  もしかするとゴロンまで

これは犬たちが一生懸命でかわいいのですが、でも実は私たちのコマンドに従っているわけではありません。

この動作をすればおやつがもらえると知っているので、あまり私たちの声に耳を傾けてはいません

ぜひ、お座りやふせ、立てなど、いつもとは順番を変えて指示を出してください。

そうすると、飼い主さまの声に耳を傾けコマンドを確認するようになります

小さなことですが、飼い主さまの指示に耳を傾ける、とても大事なことです

フランちゃん、トレーニングを受けている間、本当に生き生きとしています
お写真、しっぽふりふりでぼけちゃいました(笑)


シニアになったからこそ、楽しく筋力トレーニングを毎日行う。まだまだ元気に頑張ろうね

しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com


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