東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
ドイツで学び得たこと~ティアハイム~
2014年05月24日 (土) | 編集 |
昨日、10日間のドイツ滞在から戻って参りました

今回訪れたティアハイム(動物保護施設)について。

私が訪れたデュッセルドルフのティアハイムは、ドイツ全土のティアハイムと比較するとそこまで大きくはないらしいのですが、そうはいっても広大な敷地


ここには、「ウサギやハムスター、カメ、リスなどの小動物の建物」「の建物」「の建物」「の建物」「のための池」「トリミングをする建物」「病院」といくつか建物が分かれています

最初に訪れたウサギたちの建物。冬場は室内で過ごします。弱っている動物はケージ管理されていますが、体調が良い子たちに関しては広々とした清潔感のある建物で暮らしています。




広い小屋の中ではいくつか区画があり、性別や、相性などでも分けられていました。

そして、驚いたのが猫部屋。  何と広い   そして、外に行きたい子は小さな穴を通って自由に外に行くことができます。
(もちろん、外と行っても金網で本当の外には出られませんが)  それでも、木が置いてあったり、少しでも猫たちが本当の外の世界に出られたように感じられるような配慮。






みーんな穏やかな表情でした

とはいえ、もちろん、連れてこられたばかりの猫の中には、人への警戒心がとても強かったり、体調が優れないもの、けがをしている子もたくさんいます。そういう子たちはもっと狭い、いわゆる病院の入院室のようなところに1頭ずつ入っているのですが、それでもとてもきれいに管理されています。

また、好きなものが食べられるようにと、常時3種類の食感、味の異なるフードが入っています


犬は、圧倒的に大型犬が多かったです。犬も外と中を自由に行き来することができます。






また、ドイツでは法律で1頭あたり4㎡以上広さを確保することがきめられており、この施設ではなんと1頭あたり18㎡も与えられています。

この施設では相性の良い2頭がいる場合、同じ部屋にするそうです。その時、2頭になっても十分な広さをということで18としているそうです。
床の一部は床暖房。


天気が良い日は毎日広いお庭に順番に出てのびのび遊ぶことができます。




鳥たちももちろん中も外も行き来できます。




トリミング室では犬がシャンプーされていました。



大型洗濯機と乾燥機は24時間稼働。


持ち込まれた魚たちが暮らす池は、ここで働く皆さまの憩いの場所でもあるようです。


施設は写真でお伝えしているようにとにかくすごいのですが、何よりこれを維持する運営費に関して驚きました。
年間1億8千万円もかかるそうです。そして、その財源は民間ベース

受益者負担を当たり前としています。維持には寄付などでまかなわれているようですが、それでもこれだけの運営経費の捻出は大変だそうです。

しかし、それでもこういった施設、建物にもお金をかけ、素敵にすることで、その価値もぐっとあがるのだと思います。
ドイツらしいというか、ヨーロッパらしいというか。

町の人にとってもティアハイムは身近であり、デパートにはティアハイムや路上生活者の方が飼っている犬たちのための寄付金ならぬ「寄付フードボックス」が設置されています。

また、一般の方たちもボランティアとして休みの日にお散歩のお手伝いに来たり、お掃除に来たりと。

デュッセルドルフのティアハイムで働く獣医師の方にお話を聞くことができました。

彼女は以前は大きな動物病院で働いていたそうです。その時はとにかく忙しく、その病院のスタイルでやらなければならなかったとのこと。しかし、今は、自分が思う治療法で、しっかりと動物1頭1頭の命と向き合うことができることが最大の喜びと仰られていました。
獣医師としての自分の仕事は、その動物のQOLを上げること   

とても心に響きました。


同じ獣医師として、私が日本でできることを考えていきたいと思います。

そして、現状今の日本ではドイツと同じようにというのは難しいとしても、想いは同じ。今私たちが日本で出来ることを。

次は病院について書きますねっ!

しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com

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