東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
突然の吐血!チョコ!?
2014年09月03日 (水) | 編集 |
先日の往診症例です

2歳のシェルティー、ルーミーさんです


「血をたくさん吐いた!」ということで急いでご自宅へ

行ってみてびっくり ソファの上にたくさん吐血のあとが

吐血とは、食道や胃の粘膜が破壊されて炎症や出血が起こった時に発生します。

感染症や腫瘍や様々な要因で発生します。

まずは、ここ数日ルーミーさんに変わったことがなかったかを細かく聞きます

フードの変更がなかったか、普段何を食べているのか、環境の変化がなかったか、異物を食べていないかなどなど。

ルーミーさんの飼い主さまは、すでにメモでここ数日の思い当たることを書き留めてくださっていました

ルーミーさん、2日前にチョコレートを食べてしまっていました🍫

板チョコがクッキーに挟んであるようなお菓子です。それを3枚くらい!結構な量です。

翌日ルーミーさんは下痢をしてしまったそうですが、自宅にあった整腸剤を飲ませたところ下痢もすぐに収まり、本人はケロっとしていたので様子を見られたそうです。

そして、翌日は川遊びへ

その日の夜、いつもならぐっすりなのに、なんだか妙に興奮していたそうです。

そして、翌朝たくさん吐血。。。

みなさま、チョコレート中毒って聞いたことはあるかと思います。

実際にどんなことが起こり得るのかご存知ですか?

チョコレートに含まれる成分(メチルキサンチンアルカロイド)により急性に消化管や神経、心臓に中毒が起こります

嘔吐や下痢が見られたり、震えや行動異常、興奮、頻脈や呼吸障害などが出ることがあります。

症状が悪化すると心不全や呼吸障害が生じ亡くなってしまうこともあります。

診断方法は基本的には、食べたという経歴と、上記にあげたような症状からの推測になります。(一般的ではありませんが血液検査などで化学分析も可能です)

治療方法は、もし嘔吐や下痢があるのであれば、それに対する対症療法。

食べた直後であればチョコをお薬で吐かせることもあります。

活性炭などを飲ませて、毒素を吸着させることもあります

チョコレートに含まれる成分は2~3日作用するので、チョコを食べた翌日大丈夫だからと言って安心はできません

さてルーミーさん、診察させていただいたところ、血圧もしっかりしていて呼吸も正常、神経異常もありませんでした

ルーミーさん、今回の吐血、チョコのせいか、川遊びのせいか、何のせいかわかりませんが、少なくとも胃がとても荒れていると予想されます。

なので、急性出血性胃腸炎の治療としてまずは輸液をし、胃を保護する治療と食事療法を行いました。


飼い主様にも1日2~3回胃を保護するお薬を飲ませてもらい経過観察としました


その日の夜飼い主さまに様子を伺ったところ、まだ元気はなく丸まって寝ているけれど、嘔吐はなく落ち着いているとのこと。

そのままそっとしといていただきました。

翌朝飼い主さまのメールには
「すっかり元気で、ご飯も欲しがりました!」とのこと

その日の便は胃からの出血のせいで真っ黒い便だったようですが、形もしっかりしています。

まだ昨日の今日なので要注意ではありますが、でも回復に向かっているようでとっても安心しました♪

ルーミーさん良かったー

きっと美味しいチョコの香りに誘われちゃったのですね(^ ^)

私たち飼い主がどんなに気をつけていても、事故は起きるものです。

ちょっとしたことでも何かあればいつでもご相談下さいね。

しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com






コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する