東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
歯科処置-② & 歯の裏側の磨き方
2015年02月04日 (水) | 編集 |
先日の歯科症例2つ目です。

ゴン太くん5歳のトイプードルさんです


飼い主さまが歯磨きしようとゴン太くんのお口をのぞいてみたら、歯茎にプツっと赤い口内炎のようなものがあり、ちょっと押してみると白い膿がタラ~っと出てきたそうです

飼い主さま、びっくりされて当院に連絡下さいました

早速往診に

お口の中をチェックすると、左の上顎の奥歯、第4前臼歯と呼ばれる、口の中で一番大きい歯の歯茎のところに確かに赤い口内炎のようなものがあります。




押すと、すこーし膿が出てきます

この場合、まず最初に考えなくてはいけないのが、
歯の咬み合わせなどが悪くて、他の歯や何かがその歯茎に接している可能性です。

ゴン太くん、キレイな歯並びでその可能性はなさそうです。

となると、「内歯瘻(ないしろう)」を考えなくてはいけません。

皆さま、「内歯瘻(ないしろう)」ってご存知ですか?

もちろん人でも発生します。

内歯瘻とは歯周ポケットや歯の根っこにできた病巣から歯茎に形成された交通路(瘻孔)の事です。

つまり、歯周ポケットや歯根部で炎症・感染が起き、膿がたまり、行き場の無くなった膿が歯茎の表面に道を作り排膿するといった現象です。

どれくらい歯や、歯周組織が侵襲されているかにもよりますが、こうなると犬の場合抜歯が必要となる可能性が高いです

飼い主さまに麻酔下で治療することをすすめ、私の大変信頼している歯科専門の町田先生にお願いしました

しっかりと説明を受ける飼い主さまと、ぷるぷる震えるゴン太くん


さっそく麻酔をかけ、各種検査を行ったところ、やはりこの歯は残せないと判断し抜歯しました。

これはモニターの写真ですが、歯茎をめくってみると、歯はボロボロに吸収されていました。


ペンで指している箇所は実際に歯茎に穴が開いている写真です。


幸い、ゴン太くん今のところ他の歯は大丈夫でしたので、全体的に歯石除去を行い、1本だけの抜歯となりました。

麻酔から覚めたゴン太くん、飼い主さまと再会し、しっぽフリフリ

ゴン太くんの飼い主さまも「ゴンちゃんごめんねーゴンちゃんごめんねー」と何度も仰られていました。


でも、もうゴン太くんの歯は悪いところはありませんなのでこれから一緒にケアーしていきましょうね(*^^*)

さて、抜歯から2週間、お口のチェックに行ってきました。
抜歯して縫ったところも全く問題なし。

歯ブラシのやり方も見させていただきました。

以前よりもとっても上手に歯ブラシされています。




ここでワンポイントアドバイス

よく皆さまからの質問で「歯の裏側はどうやって磨けば良いか?」と聞かれます。

まず、犬は口を開けられたままにされるのが好きではないということ。

ですが、何かをくわえたりするのは得意だということ。

よくお散歩中ずーっとヒモをくわえている子や、嬉しいとすぐオモチャをくわえる子もいますよね(笑)

当院ではこういったものをご提案したりします。


これはホームセンターで簡単に買えるゴムチューブなのですが、これをくわえさせます。


口を開けたままは苦手ですが、何かをくわえて、その結果口が開いている分にはわりと大丈夫

そうすると、歯の裏側もちゃんと磨くことができます。

もちろんこれは犬と飼い主さまの関係性があってこそです。

また、サイズの選択を誤ると磨きにくかったりしますので、自分のお家のワンちゃんがどんな風に歯の裏側を磨くのが適しているかは、どうぞかかりつけの獣医師にご相談くださいね

この日は前回お伝えしたロッキーくんとゴン太くんの歯科処置でした。

飼い主さまが笑顔で帰られる時が本当に嬉しいです

町田先生、スタッフの皆さま、本当にありがとうございました。

しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com




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