東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
慢性胃炎
2015年07月07日 (火) | 編集 |
往診症例のご紹介です

1歳のトイプードル、ぷにちゃんです。


今年の5月に嘔吐が始まりました。 すぐにかかりつけの病院を受診され、対症療法をするものの、吐き気はなかなか収まらず、病院でレントゲンや超音波検査などもされました。

ですが、回数は減ったものの、それでもかれこれ1ヶ月吐き気は収まらず、当院にご連絡いただきました

病院でおこなわれた検査結果を見させていただきました。

たしかに、血液検査やレントゲンなどでは特に異常は見当たりません。

お薬の内容も特に問題ないように思います。

ぷにちゃんの1日の生活スケジュール、食べているもの、性格、最近行動の変化がないかなどとにかく細かく話を伺いました。


ぷにちゃんの現在の吐き気は主に食後です。

食べ物が入ってくると吐き気を強く感じるようなので、主に『食道』『胃』に問題があると思われます。

食道が拡張してしまうような『食道拡張症』ですと怖いです

また、目視下でも胃内を確認する利点や、組織検査の有用性をお伝えし、いつも当院でお世話になっているリリーフ動物病院さんで麻酔下にて内視鏡検査組織検査をお願いしました

病理検査の結果慢性胃炎と診断されました。

慢性胃炎は様々な理由で起こります。

人でピロリ菌として知られているヘリコバクター感染や、原因不明の慢性炎症を起こす「炎症性腸疾患」の病変の一部として慢性胃炎が起こることもあります。

人では圧倒的に『ストレス』が誘発することもわかっています

慢性胃炎は良くなるのにとても時間がかかることがあります。炎症性腸疾患は一生付き合うこともあります。

まずはぷにちゃんの病態と今後の治療計画ををしっかりと飼い主さまと話し合い、積極的に治療していくことにしました

食事療法、お薬による治療、食事のタイミングや薬のタイミングも決めていきます

毎日ぷにちゃんの吐き気を数字で評価していただき、カレンダーに記載してもらいます。
0:吐き気全くなし
1:若干気持ち悪そう?
2:ペチャペチャしている
3:オエッオエッと腹部蠕動がある
4:嘔吐(単回)
5:嘔吐(複数回)


数値化することで、改善しているのか悪化しているのか、それとも変化がないのかとてもわかりやすいです(^^)

1ヶ月治療してきましたが、カレンダーの数値を見るとそんなに改善していません
食後、1(若干気持ち悪そう)と2(ぺちゃぺちゃしている)の日が続いています。

治療方針変更です。

薬も一部変更させていただき、そしてぷにちゃんの日常生活も少し変更しました。

ぷにちゃんは本当にいつもHappyでお留守番もフリースタイルですがいつも穏やかにイタズラすることなく過ごしています。

人も大好き、犬も大好き

そんなぷにちゃん、ストレスを抱えているようには思えませんが、でも、それはあくまで人間目線(^^)


よりぷにちゃんが犬同士、犬らしくなれるような提案もさせていただきました。

前回診察後、気持ち悪さが軽減しています

慢性疾患の場合、定期的に治療方針の見直しと現状把握がとても大事になってきます。

些細なことでも様子を教えて頂くことが実は治療に非常に有効になってきます

慢性疾患は飼い主さまの気持ちが落ち込んでしまいやすい疾患です。

「いつ治るんだろう?」「良くなってるのかな?」「治療方法合ってるのかな?」と。

皆さまもちょっとでも気になることはメモしておいて、かかりつけの獣医師にたくさん相談してくださいね

ぷにちゃん、一緒にがんばろうね


しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com










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