東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
胃の中から金属が出てきました!-異物の誤飲
2015年08月13日 (木) | 編集 |
先日の往診症例です

8ヶ月齢のトイプードル、ココちゃんです


3ヶ月くらい前から嘔吐が時々あるということでご相談いただきました

さっそくおうちに伺ってきました


ココちゃん、パピーの時期からトレーニングについていて、とってもいい子。 キャンキャン吠えることなくしっぽふりふりでお出迎えしてくれます

3ヶ月に及ぶ慢性嘔吐。しかもまだ年齢も若い。  となると、ある程度疾患は絞られます。

まずは全身状態の確認をしましたが、体型もちょうど良く、触診、聴診も問題ありません。

食欲元気も問題なく、排便排尿も問題なし。食事の変更もありません。

飼い主さまから吐く時間帯、吐くもの、吐く時の様子などなど細かいお話を伺い、まずは1週間お薬を飲むことにしました

もしお薬を飲んでも嘔吐が治まらないようであれば、病院でレントゲンなどの検査をお勧めしました

お薬飲んで1週間、今まで毎日吐いていたのが3日に1回に減りましたが、スパッとは減りません

【なんかあやしい。。。何か胃の中に入っていそう・・・・】 そう感じてなりません

いつもお世話になっている白金高輪動物病院に連絡をし、検査をすることにしました。
URLhttp://www.forpets.jp/index_m.php

『嘔吐』を主訴にする場合、血液検査、レントゲン検査以外に、時に内視鏡検査が必要となってきます。
造影検査などに迅速に対応できるよう、朝1番で病院に行きました


さっそくレントゲンを撮ってみると、「あ!!!!」 白金高輪の先生たちと声をそろえてレントゲンを指さしました!


はっきりとレントゲンに映る異物 映る色の感じから金属類のよう。


先生たちと話し合い、まずは麻酔をかけて、内視鏡を入れてみることにしました。
内視鏡で取れるようであれば内視鏡で、もし取れそうになければ開腹手術ということになりました。

血液検査では問題がなかったですし、レントゲンで肺もきれいだったので、麻酔は安全と判断し、早速処置に入ります。

内視鏡を口から食道、胃の中に進めていくと・・・


ありました!! なにやら金属片。 

すでに一部酸化しており、胃にぺったりと張り付いています(>_<)


内視鏡で取り除くと、異物が張り付いていた個所は真っ赤に炎症が起きていました


無事に内視鏡でお腹を開けることなく異物を取り除くことができました

こちらが胃の中から取り出した異物です!


あのまま放置していたら胃に穴が開いていたかもしれません
ココちゃん良かったね~~~~

飼い主様もとても心配されていたので、ココちゃんが無事に麻酔から覚めたという報告に本当にホッとされていました


今回のココちゃんのように、時々吐いていても、食欲も元気もあり、ウンチもしっかりしていると、一般的に飼い主さまに「危険!異常!」とどうしても映りにくくなります

たまに、『うちの子は吐きやすいから』と言われる事がありますが、確かに犬は人よりは吐きやすい動物です。

でも、度々吐くというのはどこかに異常が隠れている可能性があります

なので、もしおうちの子が『時々吐く』ということがあるようでしたら、ぜひ一度かかりつけの病院に相談されてみてくださいね

その他、『明け方によく吐く』という子も実は異物であることが多いです。

本やネットでは明け方に吐く=空腹時嘔吐と記載されていることが多いのですが、私たち獣医師は異物を思い浮かべます

なぜかというと、おもちゃなどの異物が胃の中でころころしている場合、ゴハンを食べて胃が膨れていると特に違和感を感じませんが、時間がたち、ゴハンだけが腸の方に消化されていくと、胃の中には異物だけが残り、胃を刺激し吐き気が出ます。

なので、明け方もしくは空腹時に吐くという子も、ぜひかかりつけの病院で相談なさってくださいね

今回のココちゃんの場合は異物が金属で胃に張り付いていたため、その部分で炎症が起き、時間帯にかかわらず吐き気を起こしていました。
異物自体は小さなものでしたが、このように胃に穴が開く直前になることもありますので、みなさまも『慢性嘔吐』は絶対にそのままにしないでくださいね

異物をとって1週間。ココちゃんは一切吐き気がなくなり、元気モリモリです(#^.^#)

ココちゃん本当に良かったね これでますます美味しくゴハンが食べられますね

最後に、白金高輪動物病院の獣医師の皆様、看護師の皆様、いつも快く・迅速に対応下さり心より感謝申し上げます

往診診療は、ご自宅だから出来ることもたくさんありますが、出来ないこともたくさんあります。
今回のように動物病院と気持ち良く診療できること、とてもうれしく思います。

しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com







コメント
この記事へのコメント
小さな変化に気がついた時、その後にどう対処するべきかを的確に判断してくださる先生がいると、安心です(^ ^)
治療法のFirst choice大事ですよね。
また、その後の検査、治療についても、紹介状を出すのではなく各病院・先生としっかり連携されていて直接コンタクトをとってくださったり、紹介先に付き添ってくださる事もあり、さらに心強いです(^ ^)
いつもありがとうございます。

2015/08/13(木) 18:29:31 | URL | ロッキーママ #-[ 編集]
ロッキーママさま
いつもコメントありがとうございます(^-^)
往診は大きな検査や手術ができません。
でも、しっかりと判断させてもらいより良い治療法をご提案させていただきますね!みなさまとーーーっても大切な患者さまですから^^
2015/08/13(木) 18:45:44 | URL | しまペットCLINIC #-[ 編集]
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