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ノミが100匹!?
2012年05月16日 (水) | 編集 |
2012年5月16日


さて、今日はノミについてお話しします。

ノミは、ペットに寄生して吸血し、病原体を伝搬し、皮膚炎を起こす、有害昆虫の一種です。

ノミの成虫は小型(1-5mm)で、世界中に2200種類くらいいますが、一般にわんちゃん猫ちゃんに寄生するのは、ほんの数種類です。

特に多いのが、「ネコノミ」といわれる種類のノミで、犬やネコ、人にノミアレルギー性皮膚炎を起こしたり、重度の過敏症を起こす事がわかっています。
また、病原菌や寄生虫を運んで来たりします

~ネコノミの生活サイクル~

ネコノミは犬や猫の毛に白い小さな卵を産みつけます。

卵は数分から数時間以内に地面に落ちます。

落ちた卵は1週間以内に孵化します

ノミの幼虫は直接光を嫌い、カーペットの繊維の奥の方や木製床材の割れ目、
または土壌中を活発に動き回ります

幼虫は孵化後約1週間で絹状の繭(まゆ)になり蛹(さなぎ)化を始めます。

蛹になって約1ー2週間すると、繭(まゆ)の中から、ノミの成虫が出てきます。
(※ノミは繭(まゆ)のまま、数週間から数ヶ月存在する事も可能)

繭(まゆ)から出て来たノミはワンちゃん猫ちゃんなど好適宿主を見つけて、飛び移ります。
(もし、最適な相手を見つける事が出来ない場合には、1ー2週間で死んでしまいます)

人に刺咬するノミは、最適な宿主(犬や猫など)を見つけられない場合です。


時々、飼い主さまから、
「ペットについたノミに自分も咬まれた!」と言われますが、
実はそうではないんです

犬や猫にいたネコノミが人を刺咬することは殆どあり得ないんです。

ネコノミは本来永久寄生虫と言って、好適宿主(犬や猫)を見つけると、殺虫剤やグルーミングなどで強制的に落とさない限り、離れることはありません。

ネコノミは宿主(犬や猫)に寄生すると、ほぼ同時に吸血し始めます。

そして数時間後にはオスとメスが交尾して数時間以内に産卵します。

メスは1日最大30ー40個の卵を、なんと100日以上産み続けます

つまり、ワンちゃん猫ちゃんにノミを見つけたり、飼い主さまが咬まれたりした時点で、
おそらくおうちには100匹以上ノミがいる可能性があるんです

また、ノミが重度に感染すると、吸血により鉄欠乏性貧血を起こしたり、犬や猫、まれに人間の小さなお子さまの腸管 に寄生する条虫を媒介したり、人のリンパ節腫脹や微熱、全身の筋肉痛をもたらす、バルトネラという細菌も媒介します(猫引っ掻き病)。


また、「ノミアレルギー」もわんちゃん猫ちゃんを非常に困らせる疾患です。

背中にポツポツ赤い湿疹ができていたら、それはノミアレルギーかもしれません
これは、ノミがいなさそうに見えても、ノミが1匹でもいれば、その唾液によってアレルギー反応を示し、背中にポツポツ湿疹ができ痒みを引き起こします。

ノミはわんちゃん猫ちゃんが大好き! いつでもピョンっと飛び移ろうと草むら、おうち、どこでも待機しています!!

なので、しっかり予防してくださいね!

※  現在、何種類かのノミ予防薬が販売されていますが、体質なのか地域のノミの性質なのか、その子によって効かない製剤が時々あります。
もし、ノミ予防してるのにまだノミがいるとか、背中にポツポツ湿疹があるなど、何かありましたらお気軽にお問い合わせください。

しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com





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