東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
ウサギちゃんは甘党!?
2012年05月22日 (火) | 編集 |
2012年5月22日

今日は先日治療させて頂いたウサギさん(2歳)のお話です。

飼い主さまによると、「2ー3日前からうんちがちっちゃくなって、今日は全然食事も食べない」とのこと。

一見ウサギちゃんは元気そう。でも。。
お腹を触ってみると、大きく膨れた胃を触ることができました。

飼い主さまにお話を伺ってみると、昔は牧草も食べたけど、最近ではもっぱらウサギ用に市販されているおやつのクッキーやパンが大好物
自分たちがパンを食べているとピョンピョン寄ってくるのでついついあげてしまうとのことです

このウサギちゃんは「胃停滞;いていたい」(←胃腸の動きがストップしてしまうこと)と診断し、すぐに治療を開始しました。

ウサギさんは非常にストレスに弱い動物です

治療のストレスも考え、いつも慣れている飼い主さまに体を押さえてもらい、2日に1回の皮下輸液と、あとは、飼い主さまに給餌とお薬の投与をお願いしました。

最初は中々うまく出来なかった給餌も、2日後にはとっても上手にされていらっしゃいました

ウサギちゃんは飼い主さまの一生懸命な看護により、一週間後にはうんちのサイズも大きくなり、自ら牧草やペレットを食べてくれるようになりました

今は月に一度の検診ですが、とーっても元気でやんちゃなウサギちゃんです

今回のケースのように、ウサギさんの胃腸に関する病気はとっても多いです。

あのかわいらしいまーるい体型からもわかるように、胸部と言われる心臓や肺の領域は小さく、胃腸などが存在する腹部は体の割合にしてとても大きいです。

ウサギさんは草食動物であり、牧草やペレットなどの大量の繊維物により腸を動かし、体の生理機能を保っています。

また、高品質、高繊維のフードを食べることで、1分間に最高120回も顎を動かし、伸び続ける歯を摩擦で削っています。

しかし、最近、繊維が少ない食事を食べているウサギさんも少なくありません

本来は牧草やペレットのみで十分なのですが、ウサギさんはあまーい食べ物が大好き

そんなグルメのウサギさんに生野菜をたくさんあげたり、ウサギさん用に市販されているクッキーやドライフルーツなどをたくさんあげてしまうと、体に必要な繊維が取れず、腸の動きが悪くなり、胃の中に大量にご飯が詰まってしまったり、歯が異常に伸びてしまい、うまくフードが食べられなくなり、胃腸の動きがストップしてしまうケースが非常に増えています


しかも、ウサギさんは解剖学的構造により、嘔吐ができませんし、幽門部(ゆうもん)と言われる胃から腸に続く部位が、とっても鋭角にカーブしているので、他の動物と比較すると、胃がパンパンになりやすいのです

お家で見てわかる症状として、
うんちが小さくなった
うんちの数が減った
下痢している
ペレットや牧草が前より減らなくなった
歯ぎしりをする
よだれが出る


など。


元来、野生のウサギさんは捕食動物として進化した動物であり、この習性をペットのウサギさんも受け継いでおり、ストレス下でも、一見普通に振る舞っています。

野生のウサギさんは具合が悪い時に具合が悪そうにしたら、すぐ外敵に襲われてしまうんですよね

なので、ペットのウサギさんも、具合が悪くてもゴハンを食べているそぶりをしたり、一見いつもと変わらないように見えるので、気づいた時には重篤なんてことも良くあります。

上にあげたような症状が見られる場合にはすぐにご連絡くださいね

しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com

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