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歯周病でほっぺが腫れてしまいます!
2015年12月18日 (金) | 編集 |
先日の症例報告です

12歳のミニチュアダックス、プランスくんです。

「今年に入って歯周病が原因で時々ほっぺたが腫れる」ということでご相談をいただきました

プランスくんは定期的にかかりつけで麻酔下で歯科処置をされています。

2年前にも歯石除去を行っていますが、その後オーラルケアーがあまりできなかったということでお口の中を覗いてみると、歯茎が歯石で圧迫され、歯茎に穴が空いているところもあります

ちょっと触っただけで容易に出血します

ほっぺが腫れる、涙が多くなる、くしゃみが増えるなどの原因の一つに歯周病があります。(根尖膿瘍)

解剖学的に上顎の歯の根っこは鼻のすぐ下やほっぺた、目の下にあるので、歯の根っこで感染炎症が起きると上記のような症状が出るのです。

※歯の根っこの感染が原因でくしゃみが止まらなかったパグの例http://shimapetclinic.blog.fc2.com/blog-entry-210.html

プランスくん、12歳ということもあり、飼い主さまとしては麻酔をかける不安もありますが、このまま一生消炎剤を飲むのもとても心配とのこと・・・。

そしてお口を触るととても嫌がるので痛みも心配ということでしたので、思い切って荻窪ツイン動物病院の町田先生にお願いすることにしました。

URLhttp://www.ogikubo-animal.com

当日の朝、ちょっと緊張気味のプランスくん(と飼い主さま)



まずは術前検査をきっちりとおこなって、麻酔をかけても問題ないかチェックしました









心臓検査でも異常がありませんでしたので、麻酔をかけてスタート

定期的に歯科処置していただけあって、歯石の付き具合はそこまで重度ではありませんでしたが、それでも歯周ポケットが深く歯科用レントゲンで根尖の炎症がある歯がいくつかあり、抜歯しました

水色の矢印の所は特に炎症が強いです。


その他の処置として、オープンフラップキュレッタージというものを行いました。

歯周ポケットは小型犬では通常1−2mmの深さなのですが、当然歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなってきます

この歯周ポケットの中にも歯垢・歯石が溜まり感染炎症の原因となるので、歯周ポケット用の歯石を取る器具(スケーラー)で盲目的に取っていきます。

しかし人間の歯科では、4mm以上の歯周ポケットは盲目的にスケーラーでは取りきれないと報告されています

なので、深い歯周ポケットは一旦ポケットを開いて、直接歯石を目で確認して除去し、再度ポケットを縫合する「オープンフラップキュレッタージ」が必要となります

今回プランスくんも、この処置を行いました

矢印の部分のポケットを開いて綺麗にしたところです。




無事に処置が終わり、プランスくんもウトウト・・・





どの年齢でもそうですが、特に高齢の子に麻酔をかけた後に大事なのが実は起きてからです。

術中、麻酔中は輸液も流れていますし、様々なお注射により体の機能は保たれています。

しかし、麻酔からの覚醒後は今度は自分で体温も維持していく必要がありますし、胃腸を動かして食べた食事をちゃんと消化吸収する必要があります。

麻酔後は体温が冷えやすいので、お家に帰ってからはいつも以上にぽっかぽかにしていただきます

食事もできるだけ消化の良いものを作ってあげると良いです

プランスくん、当日ご自宅に戻りましたが、暖かくして過ごしていただき、翌日には元気モリモリ

食事もしっかり食べているようです(^-^)

そして、さっそく翌日から飼い主さまはプランスくんのオーラルケアー頑張っていらっしゃいます。

今日で処置から1週間。

お口の違和感も取れたのか、歯磨きも嫌がらずにさせてくれるそうです

プランスくん。よかったね

もう麻酔かけなくてもいいようにしっかり一緒にケアーしていこうね

とても丁寧に処置して下さる町田先生、この度もありがとうございました

しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com
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