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炎症性ポリープ(ダックスポリープ)のかん太くん-その後
2016年01月11日 (月) | 編集 |
昨年末ブログでご紹介した「ダックスポリープ」のかん太くんのその後の経過報告です
IMG_2835.jpg


ブログhttp://shimapetclinic.blog.fc2.com/blog-entry-258.html

10歳のミニチュアダックスのかん太くん。

3年前から時々ウンチに血液が付着するということでご相談いただきました

他院でレントゲンやエコー検査、直腸検査、血液検査、お薬による内科治療、食事療法を行ったものの、なんとなく良くなったりまた血液が付着したりを繰り返していました

実際に便も見させていただくと、形はしっかりあるのに鮮血が周りに付いています

腸管内に何かできていると判断し、麻酔下での内視鏡検査が必要と思われます。

11月の初旬、川崎市にある日本動物高度医療センター;JARMeCに一緒に行ってきました
JARMeChttp://www.jarmec.jp

その結果、3cmに渡り大きなポリープが腸の中を占めていました
その時の内視鏡のお写真です。
【11月初旬】
fc2blog_201511111558056e0.jpg

組織検査の結果は、ダックスに好発とされる「炎症性ポリープ」が主体。
(ただし、一部少し形状の異なる細胞も出ているとのこと

炎症性ポリープは内科疾患とも言われ、非ステロイド系の消炎鎮痛剤やステロイド、免疫抑制剤がよく効きます

かん太くん、この日から非ステロイド系の消炎鎮痛剤で様子をみていくことにしました

お薬を開始してからのかん太くん、嘘みたいにピタッと血便が止まりました

1ヶ月後の再診(12月)では3cmあったポリープがかなり小さくなっていましたので、さらにもう1ヶ月お薬を継続。

ここまでは順調だったのですが、12月の中旬、またまた便に血液が付き始めたのです

次の高度医療センターの再診は1月。あと2週間あります。

このまま今の薬で様子を見たところで、「大きくなっていますね」もしくは「変わらないですね」のどちらかである可能性が高いので、ステロイドに切り替えることにしました。

ステロイドに切り替えてからは出血はありません(^-^)

そして先週、再診に

エコー写真です。
【1月】
IMG_3264.jpg


以前よりはさらに小さくなっています。(約1cm)赤い矢印がポリープで、周りの丸く黒い部分が腸の中です。

わかりやすいように模式図を(^-^)
FullSizeRender 11



とはいえ、ぴょこっと出ていますので、この部分から出血が時々あるのでしょうね(´・_・`)

このまま今の用量でお薬を継続することになりました。

ダックスポリープはなぜ発生するかは未だよくわかっていません。

ですが、ステロイドや免疫抑制剤に反応することから、ダックスに特異的な何らかの免疫学的異常が関与しているのでは?と考えられています。

かん太くんはもともとアレルギーも持っていて、ずっと療法食を食べていました。

ですが、今回ポリープのことも考慮して再度アレルギー検査を行い、その結果に基づいて完全手作り食に切り替えました

飼い主さまのお話ですと、以前よりもずっと皮膚の状態が良いそうです

そして何よりもかん太くんが喜んでくれているようです
IMG_3266.jpg


飼い主さまからのメール。
「手作りゴハンは待ちきれないくらい喜んで食べてくれます(*^^*)
作っていてとても嬉しいです(^_^)v」


うれしいです

次回はまた1ヶ月後。  もっともっと小さくなっていますように
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しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com

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