東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
膀胱炎-培養検査
2016年02月17日 (水) | 編集 |
先日の往診症例です

20歳の猫ルナちゃん

昨年末急性肝炎身体中真っ黄色になったルナちゃんです
bloghttp://shimapetclinic.blog.fc2.com/blog-entry-266.html

そのルナちゃん。ご家族の懸命な看護により大復活を遂げ、つい先日まで元気食欲いっぱいだったのです

ところが 2週間前から頻尿傾向が出て、何度も何度もおしっこに行き、なかなかスムーズに出ない状態になりました

数カ月前にも同症状がありましたが、その時は抗生剤にとてもよく反応しましたので、今回も抗生剤消炎剤、皮下点滴で経過をみることに。
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ところが・・・。全く治療に反応しません。それどころか頻尿血尿症状はひどくなる一方・・・

本来犬も猫も「膀胱炎」と診断した場合、まずはおしっこを無菌的に採取し、それを細菌培養検査に出して適切な抗生剤を選択すべきです
(どんな菌がいて、どの抗生剤が効くのか確認する検査です。)

でも、実際の臨床の現場ではなかなか培養結果を待っていることができないので、犬や猫の細菌性膀胱炎で一般的に検出される菌に対応できる抗生剤を使用することが多いです

20歳のルナちゃん、症状があまりにもひどかったので、昼間は私が往診し、夜間は夜間往診専門の梅原先生に診ていただきました。
夜間往診専門 梅原動物病院http://uvet.iza-yoi.net

超音波検査では特に腫瘤などはなく。しかし炎症物質や血餅が膀胱内にふわふわしています

抗生剤に全然反応しないので、耐性菌!?と心配になりルナちゃんのおしっこを細菌培養検査に出しました。

しかし!!なんと結果は「陰性」一切菌の発育を認めないと言うことです

犬では細菌性膀胱炎が多い一方で、猫では結晶性膀胱炎や、もしくは菌も結石もないのに膀胱炎になる「特発性(とくはつせい)膀胱炎」も多いのですが、特発性膀胱炎は一般的に若い猫に多く、細菌性膀胱炎は免疫力の下がった高齢の猫ちゃんで多く認められます。

しかし20歳のルナちゃん、今回の細菌培養結果は陰性でしたので、今使用している他の消炎剤で効果が認められませんので低用量のステロイドを使用することにしました

ステロイドと聞くとドキッとされる方も多いとは思いますが、ステロイドは疾患によってはとても優秀な消炎剤として働いてくれます

もちろん、使用しなくて良いなら使用しないにこしたことはありませんが、細菌感染を認めない特発性膀胱炎のような場合、膀胱粘膜の炎症を抑えるために低用量で使用すると治りが良いこともあります。

ルナちゃん、1時間に10回くらい行っていたおしっこ、痛くてニャーニャー鳴いていて、見ているこちらも辛かったですが、ようやく落ち着いて眠ることができるようになってきました(^^)

ご飯もモリモリ食べてくれます
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猫さんの膀胱炎は、環境因子、精神的因子、食生活などなど様々な要素が影響していると言われていますので、今後は膀胱粘膜の修復を促し、精神的にもリラックスできるようなサプリメントも使ってケアーしていく予定です。

ルナちゃん少し痛みが取れてよかったね

しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com

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