東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
猫のすりすりフェロモン
2016年06月11日 (土) | 編集 |
ブログで何度かご紹介している心臓病のトトくん

19歳の猫さんです。
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2週間に1度診察させていただいています

ここ数ヶ月で一気に認知症症状がすすみました。目も全く見えていません

ぼーっとしている時間も増えましたし、ゴハンの場所やお水の場所、トイレの場所にも迷うことがあります。
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今までトイレに失敗したことのないトトくん。

頭では理解していても、実際に我が子の「認知症症状」「老い」に直面すると、とてもつらいものがあります

飼い主さまのことを認識・理解できなかったり、体が思うように動かなくなったり。。

20年近くの月日を共に過ごし、飼い主さまと犬や猫たちの間には思い出がたくさんあります。

飼い主さまにとってはいつまでも子供のような存在

トトくんの飼い主さまも急に直面するトトくんの「老い」、そんな事実を受け入れるのに胸を痛められました

一緒にたくさん泣いて、少しスッキリして、そして、じゃあこれからのトトくんに何ができるだろうかそんな話し合いをしました。

現在トトくんは心臓病、腎臓病、甲状腺機能亢進症、老齢性関節炎があります。

心臓病に関してはかかりつけのDr.からお薬を処方していただき、腎臓病に関してはサプリメントと定期的な点滴。
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甲状腺機能亢進症に関してはお薬

老齢性関節炎に関しては関節の温めとマッサージ。

以上のことを日々やっていただいています

認知症症状に関しては、どんなことができるでしょうか

まず、今のトトくんではまだサークルなどにいれるのは出られないストレスの方が強いと感じます。

なので、普段過ごしているリビングにお水とゴハン、トイレも全て移動しました。
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お水も50cm間隔くらいで置いてあげます

ダイニングやキッチンにはそんなに行くことはないので、あえて行けないようにフェンスをし、生活範囲を窮屈に感じない広さで縮めることにしました。
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こうすることで少しでも「迷う」率を低くしてあげます。

認知症は、「迷う」などの不安から動物たちがストレスを非常に強く感じ、活性酸素が体内で増加し、より認知症が進行すると言われています

トトくんも、トイレに間に合わなかったり、迷うことでそれに対して不安を感じているようでした

そこでもう一つご提案させていただきました

フェリウェイです。

猫と暮らしている方ならこの製品はご存知かもしれませんね

よく猫たちが、私たちの足や、ソファー、テーブルの脚などにすりすりすりーって顔をこすりつけたりしますよね

実はあれは、猫たちが自分の大好きな物に、自分のフェロモンをこすりつけて、「好きなもの」「安心できるもの」と自分で印をつけているんです

その「リラックスフェロモン」と同じ成分なのがフェリウェイです。

この製品は、猫の健康的な生活と福祉に大きく貢献した製品に贈られる賞であるキャットフレンドリーアウォードを受賞している製品なんです

製品情報http://www.virbac.jp/product/pheromone/feliway.html

実際に当院でも使用されている患者さまは多いのですが、皆さまの評価もとても良いように感じます

このフェリウェイは、スプレータイプとコンセントに挿して24時間使用する2タイプがあります。

トトくんも、リビングにフェリウェイを設置していただきました。
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それから数日、トトくんとても快適に過ごせているようです
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お部屋を少し凝縮したことで、何度も失敗していたトイレも一度も失敗なし

そして、大好きなベッドで穏やかに過ごしています。


飼い主さまからもこのようなメールをいただきました。

「私の不在時と就寝時に点けているので正確には分かりませんが、夜中に水も減っているしトイレも行けているので、それが出来ているのは、フェリウェイでリラックスしているからかもしれません。
私も、お陰様で以前より気が楽です。
この前アジフライを食べていたら、トトが私の膝に乗って伸び上がったり鳴いたりして「ちょうだい!」と大騒ぎしたので、鰹を与えてごまかしました。まだそういう部分があって安心しました。」


良かったです

今日は私の手からかつおぶし食べてくれましたー
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そのあとゴハンもぐもぐ。
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認知症の子達は、キッカケがないとゴハンを食べれない子もいます。
なのでこうやってキッカケ作りも積極的にやってあげてくださいね

もしお家の猫さんで、気になる症状があればぜひかかりつけの動物病院にご相談されてみてくださいね

歳をとったトトくんが少しでも今日という日を穏やかに、そして元気に過ごせるようサポートさせていただけること、嬉しく思います。

当院では、患者さまに、猫を動物病院に連れて行くときは、フェリウェイをタオルにスプレーし、中にいれてあげたりするようアドバイスしています

最近では、猫専門動物病院や、猫専用の診察時間を設けている動物病院もあります。

飼い主さまにとっても、猫たちにとっても、とても嬉しいですよね

ぜひ動物病院に行かれるときは、タオルにフェリウェイをシュッとひと吹きしてみてくださいね

しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com

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