東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
ダックスの化膿性肉芽腫
2016年06月17日 (金) | 編集 |
先日の往診症例のご紹介です

3歳ミニチュアダックスティアラちゃんです
texitara1-500x334-1.jpg


1歳の時に、体に「コブ」が出来、細胞診をしたら膿が出てきました。

最初は1箇所だったので、何かバイ菌が入ったのか、炎症が起きたのか?ということで抗生剤で治療

しかし、あれよあれよと身体中にコブができ、これはおかしいということになり、麻酔をかけて組織検査を行いました。

その結果。化膿性肉芽腫という病理診断結果

肉芽腫とは炎症反応によってできる腫瘤(コブ)のことです。

ダックスは手術に伴う縫合糸に反応して肉芽腫が出来たり、ワクチン接種後の副作用が起きたりと遺伝的要因が疑われています。

ダックスに好発する肉芽腫に関しては発生理由がわからないことも多々あります

ステロイドやシクロスポリンのような免疫抑制剤が非常に良く効くことから、ティアラちゃんはステロイドによる治療が開始されました

しかしながら、ティアラちゃんはどうもステロイドとの相性が悪く、飲むと発熱したり非常に状態が悪くなります

シクロスポリンに切り替えることもトライしましたが、シクロスポリン単剤では効果が得られず、ステロイドとシクロスポリンの2種類の薬をうまく調整しながらコブの再発が起きないよう経過を見ていました。

その1年後、昨年、ヨダレが多くなり、ご飯を食べる時やお水を飲む時にうまくベロが使えていないようだということでご相談をいただきました。

しかし、普通に口の中を確認しても何もありません

歯茎もキレイで歯石も殆どついていません。

そこで大学病院で麻酔をかけ精査することに

すると、舌の根っこの根っこに大きなコブ

病理検査では化膿性肉芽腫性舌炎

体表にできたコブと同じです・・

身体中どこにでもできる肉芽腫。。

基本的に免疫抑制剤が良く効くので外科的切除はあまり行わないのですが、このように生活に非常に支障をきたすような場所に出来た場合には外科切除が有効となります。

大学病院で舌の根っこにできたコブを手術で取りのぞき、ステロイドとシクロスポリンを増量し経過をみることに。


ティアラちゃん、時々体調を崩すことはあれど、今は1日おきのお薬で経過は良好です

先週、定期チェックのためにおうちで鎮静かけて舌の根っこを確認しました

お薬が効いてきてねむねむ〜
IMG_874t1-1.jpg


ぐっすり眠るまでは、飼い主さまのお膝でゆっくりなでてもらいます。
IMG_87t43.jpg


しっかり鎮静も効いて舌を引張ても大丈夫になりましたの、舌の根っこの確認
FullSizeRendetr-33.jpg


キレイです全く問題ありません

体表だけでなく、お腹の中にもできることがある「肉芽腫」

飼い主さまはティアラちゃんの嘔吐や下痢といった胃腸症状ひとつを取っても、とてもご心配のことと思います。

まだたったの3歳。

これからもお薬は続きますが、一緒にがんばろうね

鎮静から目が覚めたティアラちゃん
IMG_87t49-1.jpg


「なんでみんなでこっち見てるの?」っと言わんばかりのティアラちゃん
IMG_87t50.jpg


しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック