東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
鼻づまりのミミちゃん
2016年06月27日 (月) | 編集 |
先日の往診症例です

昨年の冬、保護団体から迎え入れた6歳の猫、ミミちゃん

エイズウイルス感染症を持っています。

実はミミちゃん、保護された時から下痢で、病院で検査してもらったところ、トリコモナスという寄生虫感染症でした

ミミちゃん、免疫状態が良くないせいか、お薬を何種類も試しましたが全くトリコモナスが落ちません・・

自宅での投薬も難しくなってきて、一度は入院して投薬治療も行いましたが全く改善されず

病院からも、「腸内環境を整えて改善を期待しましょう」とのご指示。

それから飼い主さまは善玉菌のサプリメントや酵素など色々試されましたが、それでも改善しません。

そんな中、子猫の時から風邪ウイルスを持っているミミちゃんは鼻がつまりうまく呼吸できないということで当院にご連絡いただきました

早速会いに行ってきました。

ミミちゃん、お外がとても苦手で、お外に出す時はいつもキャリーバッグに入れていたので、ミミちゃんの体を持ち上げようとすると、その時を思い出すのか急にパニックになってしまうそうです

またキャリーバッグの中でも過呼吸になってしまいます。

ミミちゃん、こんにちは

初めて会うミミちゃん。小屋の中から警戒しながら覗いています
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でも名前を呼ぶと出てきてくれました
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そしてとっても人懐っこくて、ゴロゴロすりすり。
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ミミちゃんのような子猫の頃からの鼻づまりには、抗生剤などのお薬はなかなか効きません

でも私の経験上、ネブライザーをすると鼻づまりが改善する子が多くいます

ネブライザーとは、もともと人間の喘息の方が薬剤を経口吸入するための器具のことです。

ミミちゃんもご自宅でネブライザーをしていただくことにしました

今はとても便利な世の中で、医師の指導のもとであれば、レンタルなどで吸入器を簡単に借りられることができます。

数日後、ネブライザーが届いたということで再度ご自宅に伺いました

 今日は小屋の上にいる
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ちょっとだけ距離が近づいた気がしてうれしいです

吸入器に使用する薬剤は気管を広げるものや、痰を取るものなど色んな種類があるのですが、今のミミちゃんに一番良いかなぁと思う薬剤を選び、そして飼い主さまにネブライザーのやり方をしっかり習得していただきます。
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動物でネブライザーをする場合、良くやる方法が衣装ケースなどを改良して、その中に動物を入れ、一定時間、蒸気でモクモクの中にいてもらう方法です。

しかし、ミミちゃんは保護猫さん。トラウマがあるのか、どこか狭いところに閉じ込められるのがとってもとっても苦手なんです

なのでひとまずは抱っこの状態で吸入器を鼻の近くに持っていく方法でトライしていただくことにしました。

吸入器もなるべく小さくて音が静かなものを最初は選びました。

ミミちゃん大丈夫だといいなぁ

そうそう

1年以上も続いたミミちゃんの下痢、なんと

飼い主さまが手作りゴハンに変えられたら形がある便になったんです


食材は色々試されましたが、生の牛肉がミミちゃんには合っているようです。

そこに野菜のサプリメントと酵素を足して。
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ずーーっと食欲がなかったミミちゃんですが、とても美味しそうに食べています。
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まだ何度もトイレに行きたがる症状はありますが、形がある便をするようになったことは本当に嬉しいです

エイズ感染症もあり、保護施設にいたミミちゃんを家族に迎えられた飼い主さま。

今までどんな生活を送っていたのかわからないけれど、でも、これからの時間はとっても穏やかに過ごしてほしい。幸せを感じてほしい。

そんな風におっしゃられていました

そしてネブライザーをしたミミちゃん。飼い主さまからこんなメールをいただきました。

「膝に乗ってきたときに、さっそくネブライザーを試してみました。
大成功でした!
ミストが鼻にほぼ直撃していても、ゆったり目を閉じてリラックスしていました。ゴロゴロ音も聞こえてきましたよ。
これから1日3回、やってあげようと思います。
鼻がすっきりすれば、きっと食べてくれると思いますので。
まだまだ先のことはわかりませんが、ありがとうございます!」


もくもくみみちゃん
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ネブラ0イザー20160623 - コピー


お腹も改善されてきたし、ミミちゃん、これからもっともっと美味しくごはん食べられるようになるといいね

しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com

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