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猫ちゃんのワクチン
2012年06月26日 (火) | 編集 |
先日、飼い主さまから、
「ワクチンって実は何の病気を予防しているのですか?」とご質問頂きましたので、今回は猫ちゃんのワクチンについてご説明いたします

まず、多くの猫ちゃんが接種されているのが、「3種混合ワクチン」です。

その他、「5種」、「6種」や「7種」などもあります

どの混合ワクチンでも予防されているのが次の3つの病気になります。

①猫汎白血球減少症   (猫伝染性腸炎)
《原因》 猫のパルボウイルス

《感染経路》感染猫との接触、感染猫の便や尿、嘔吐物で汚染された物、またノミなどの外部寄生虫によっても拡散されます。

《症状》 感染力が強く、子猫では食欲・元気消失、嘔吐や下痢も見られ、白血球が極端に減少します。非常に経過が速く、死亡率が高く、治療が困難です。
妊娠中の母猫が感染すると流産などを引き起こします。

②猫カリシウイルス感染症  (FCV)
《原因》 猫のカリシウイルス

《感染経路》 感染猫との直接接触のほか、クシャミの飛沫、手、衣服、食器などによっても感染。

《症状》 別名、猫のインフルエンザとも呼ばれています。
初期症状は、クシャミ、鼻水、咳、軽度の発熱など、鼻気管炎とよく似ています。
また、口腔内に潰瘍や水疱ができます。
子猫の場合は、他の病気との合併症により肺炎を併発して死亡することもあります。

③猫ウイルス性鼻気管炎    (FVR)
《原因》 猫のヘルペスウイルス

《感染経路》 感染猫のクシャミや分泌物などからうつり、猫の「鼻カゼ」ともいわれています。

《症状》 症状は、風邪に良く似ていて、急な元気・食欲消失、発熱、鼻水、クシャミ、目ヤニなど。
角膜炎や結膜炎が見られることもあります。
下痢から脱水症状を起こして衰弱が進み、死亡することもあります。

「3種混合ワクチン」と言った場合には上記の3つの病気を予防します。

その他、ワクチンで予防できる病気は・・・


④猫白血病ウイルス感染症     (FeLV)
《原因》オンコウイルス(レトロウイルスの一種)

《感染経路》ウイルスは感染猫の唾液や血液などに含まれ、猫どうしのケンカによる接触などで感染します。

《症状》 白血病やリンパ腫などの血液の癌を引き起こしたり、免疫力が低下し、様々な病気の原因にもなります。
とくに生後間もない子猫が感染すると発病しやすく死亡率も高いです。

⑤猫のクラミジア病
《原因》 猫のクラミジア

《感染経路》 感染猫との接触で感染します。

《症状》 主な症状は、粘着性の目ヤニを伴う慢性の結膜炎。
また、鼻汁やクシャミ、咳などが現れ、時に気管炎、肺炎などを併発し、重症化すると死亡することもあります。
人にも感染して結膜炎が起きた例も報告されています。

⑥猫免疫不全ウイルス感染症   (FIV)
《原因》 一般に猫エイズと呼ばれる病気ですが、人のエイズとはまったく異なる別の病気で、人や他の動物に感染することはありません。

《感染経路》 感染は猫どうしの接触によるもので、ケンカなどでの咬み傷から感染する場合がほとんどです。

《症状》 感染すると、当初発熱や下痢などが見られます。
その後、免疫不全を起こして初めて猫エイズとなり、慢性口内炎や貧血、悪性腫瘍が発症したりします。
感染しても発症してない猫は、無症状キャリアと呼んで区別しています。



5種混合ワクチン:カリシウイルス、汎白血球減少症ウイルス、ウイルス性鼻気管炎、白血病ウイルス、クラミジア病

6種混合ワクチン:カリシ2種類、汎白血球減少症ウイルス、ウイルス性鼻気管炎、白血病ウイルス、クラミジア病

7種混合ワクチン:カリシ3種類、汎白血球減少症ウイルス、ウイルス性鼻気管炎、白血病ウイルス、クラミジア病

カリシウイルスはタイプがいくつかあります。(例えば人のインフルエンザも、香港A型とか、B型とかありますよね)
なので、6種や7種は病気が増えるというより、カリシウイルスのタイプが増える事になります。

よく「何種を接種したらいいの?」とご質問を頂きます。
飼われている環境によって選んで頂きたいので、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。

しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com



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