東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
猫さんの糖尿病
2016年09月25日 (日) | 編集 |
以前、脳の疾患を疑って、大学病院に一緒にいった18歳のチンチラ、ゆりちゃんのことをおぼえていらしゃるでしょうか?

ブログhttp://shimapetclinic.blog.fc2.com/blog-entry-261.html

あれから、嘘のように穏やかな毎日を飼い主さまとゆりちゃんは送られていました 
今までは出かける3時間前から嫌がるゆりちゃんとひっちゃかめっちゃかに様々な投薬を行っていた毎日。
大学の先生より「この薬は必要ないですよ」の言葉にどれだけ飼い主さまが救われたことか

さて、そんなゆりちゃん。ここ数日急にお水を飲む量が増えたということでかかりつけを受診なさったところ、血糖値500以上!!糖尿病です。

もうこの先どうしたら良いのか、飼い主さまは目の前が真っ暗 連絡をいただきすぐにゆりちゃんに会いに行って来ました。

1年ぶりに会う、ゆりちゃん。「あら。ひさしぶりね。どうされたの?」と言わんばかりのゆりちゃんです(^^)
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まずは飼い主さまに糖尿病についてしっかりお話しし、そして今後すべきこと、今後できること、そして、絶対大丈夫であることをお話ししました。

猫さんの糖尿病。

原因は様々です。

膵炎だったり、薬剤誘発性だったり、副腎腫瘍だったり・・・

でも最も多いとされているのが、以下の2つです。

◎遺伝や高カロリー、高脂肪食、運動不足などにより引き起こされる「インスリンの作用不足」が原因とされる人でいう2型糖尿病

慢性膵炎

血糖値を下げる役割をするインスリンというホルモンは膵臓から出ます。

実は中高齢の猫の9割は「慢性膵炎」を患っているというデータがあります

食事や生活環境が関係しているのかなぁと思っていますが、まだ断定はできません。

糖尿病の原因とされている、膵炎は、超音波検査、血液検査などである程度診断できますので必ずチェックします。

糖尿病を上手にコントロールするには、生活習慣の改善に加えて、膵臓のケアーも同時に行うことがとても大事です。

そして治療の主体は「インスリン注射」です。

「治療」と書きましたように、昔に比べて猫さんの糖尿病はとてもうまく管理できるようになりましたので、いずれインスリンの量を減らしたり、投薬をやめることができる可能性が十分にあるということです。

なので決して諦めず糖尿病と向き合ってくださいね(^^)

今年の夏に猫専用のインスリンが発売になりました。

実際に私も糖尿病の猫さんたちに使用していますがとても使いやすいです。
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今までは人用を代用していたので、メモリが見にくかったり、あとは猫さんの体の中で思ったような効果が得られなかったり・・

でももちろん、今使用されているインスリンで血糖値がうまくコントロールできているなら決して変更する必要はないです。

もし、尿検査で再々尿糖が出てしまうとか、もしくはすぐに低血糖になるとか高血糖になる、体重が痩せてきたなどがあるようでしたら、インスリンを見直しても良いかもしれませんので、かかりつけの病院で相談されてみてくださいね。

さて、インスリン注射はもちろん必要なのですが、それよりももっともっと大事なことがあります。

◎体重管理
肥満がいけないように感じますよね?

もちろん肥満も良くないのですがもっと良くないのが「痩せていること」です。

インスリンは脂肪、筋肉に作用しますので、痩せすぎで脂肪も筋肉もないとインスリンが全然効きません。

なので、痩せている場合にはしっかり給餌して体重を増やします。

◎炎症やストレスはないか!?
膀胱炎や歯肉炎、関節炎などの何らかの炎症が体にあると、ストレスがかかります。

ストレスが体にかかると、副腎という臓器からその炎症を抑えようとコルチゾールというステロイドホルモンが出ます。

その結果、ステロイドホルモンによりインスリンが効かなくなります。

しかし、興味深いのが、中高齢になると何らかの炎症がない動物はいないということ。

もちろんこれは人のデータですが、老化=慢性炎症

猫さんで言えば、10歳以上の猫は7割が老齢性関節炎があると報告されています。

すべての炎症を把握したり、改善することは難しいですが、運動療法、ハーブ、サプリ、時に薬などにより慢性炎症はかなり改善することできますので、こちらも積極的に併用していきます。


◎食事
可能な限り規則正しく食事を与えた方が血糖コントロールしやすいです。

そして、食事ももちろん、高タンパク低炭水化物が良いのですが、高齢になると、慢性腎障害をもっている猫たちも多いです。

慢性腎疾患の猫さんにはタンパクではなくタンパク食が勧められますので、腎障害がないかどうかもしっかり見ていく必要が有ります。

食事は高タンパク低炭水化物の方がインスリン量が減らせる傾向にはありますが、腎疾患やその他の問題があって高タンパク食与えられない場合には、インスリン量を調製すれば良いだけですので、決して心配しないでくださいね
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そして、糖尿病管理でやはり重要なのが、定期的に血糖値を測定することです。

最初にお話ししたように、猫さんの糖尿病の場合、インスリン注射を続けることで、本来自分が出していたインスリンが貯蓄されてきて、少しずつ自分でも出せるようになってきます

なので、同じ量のインスリンを投与し続けると、効きすぎてしまう可能性があるのです。

最初はやや高めのゆりちゃん。
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1週間後落ち着いてきました。
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もちろんまだばらつきはあります。

糖尿病は確かに毎日インスリンの注射が必要ですし、定期的なモニタリングも必要ですので、飼い主さまには大変な負担もあるかとは思います。

でも、今は色んなことがわかっていますし、より良い製品もたくさんあります。

毎日がお互いに穏やかでhappyに過ごせるように多方面からサポートさせていただきますのでどうぞいつでもご相談くださいね!

ゆりちゃん。おうちでの血糖測定もかなり慣れました♪

最初はびっくりして嫌がって怒っていましたが、今はとても穏やかに血糖値をチェックさせてくれます。

猫が怒るのは、痛いか不安かどちらかです。

けっして怖くないことを教えてあげるととても受け入れが良いです。

自宅で穏やかに血糖値測定ができると、血糖値を高めでなはく、ちょうど良い状態でコントロールが可能になります。

理想は100前後です。

ゆりちゃん、これからも一緒に頑張ろうね(^^)

このブログを通して、我が子が糖尿病と診断され、これからどうしよう。。と不安に思われている飼い主さまの少しでも支えになればうれしいです♪

しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com


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