東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
脾臓に腫瘤
2017年04月16日 (日) | 編集 |
14歳のパピヨンのフランちゃん。


定期的な血液検査では腎臓も肝臓も全てパーフェクト

本人もとっても元気です

でも、シニアではあるので、時々体調を崩すことも。

寒い日の次の日、気圧の変化、そういった日々のちょっとした変化を体は感じてしまいます。

すっかり耳も遠くなり、往診に伺ってもぐっすり
IMG_39f30.jpg

起こすのが申し訳なく思ってしまいます

実はフランちゃんは脾臓に腫瘤があります

以前、たまたま健康診断でエコーを当てた時に偶然見つかりました
FullSizffeRender 112

脾臓に腫瘤・・・とてもびっくりされますよね(><)

脾臓の腫瘤には2/3の法則というものがあります。

つまり、脾臓に何か腫瘤ができた場合、その2/3が悪性で、その2/3が血管肉腫という腫瘍だという法則です。

ですが、最近では少しデーターが異なり、確かに脾臓には血管肉腫という悪性腫瘍が多発するのですが、同じだけ、結節性過形成という良性のものができます

もちろん、摘出して病理検査で確認しなければ確定診断はできないのですが、すべての腫瘤を摘出するということが良いわけでもないので獣医師の判断が必要となります。

ある程度の判断基準として、脾臓よりも外にその腫瘤がせり出しているのか、それとも脾臓内に収まっているのかも判断の指標としています。

エコーでの見え方(色の度合い)も判断の指標となります。

そしてもう一つ大事なこと。

犬種的背景です。

例えば、悪性腫瘍である血管肉腫の好発犬種は、ゴールデンレトリーバー→Mダックス→ラブラドール→MIX→Mシュナとなっています。

そして良性の結節性過形成は、シーズー→Mダックス→MIX→ゴールデンレトリバー→コーギー→チワワとなっています。

ここから言えることは、Mシュナウザーの脾臓に腫瘤を発見したら悪性腫瘤かも?と予測し、シーズーの脾臓に腫瘤を発見したらおそらく過形成かな?と予測することもとても大事なことです。

さて、フランちゃん、脾臓内に白く映る腫瘤を発見しました。
IMG_4f048.jpg

エコーの見え方から、おそらく「骨髄脂肪腫」と言われる良性の結節と判断しました。
IMG_40f49.jpg

もちろん、良性であっても、血腫化するリスクはいつでもあるので、全く問題ないとは言えませんが。

この骨髄脂肪腫は特徴的な見え方をするので、ある程度エコーで判断します。

もちろん、確定診断をつけることも大事なのですが、今までのフランちゃんの病歴や年齢、今の状態を含め経過観察を希望されました。

この結節に関しては、経過見でも良いと判断し、今は定期的にエコーで確認をしています。

今回のように、血液検査では全くパーフェクトでもエコー検査で異常が見つかることも本当に多いです。

そして、早期発見することで、より良い治療の選択ができます。

今日は1ヶ月ぶりに再チェックしましたが大きさも変化することなく問題なさそうです
FullSizeRender 113


フランちゃん、ちょっと体重過多だったのですが、数ヶ月かけて体重も落とし、今は本当に軽やかに毎日お散歩します。

耳はすっかり遠くなりましたが、でもまだまだ元気。

これからもずーーーっとサポートさせてくださいね

しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com


コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック