東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
救われた命 トキ
2017年07月03日 (月) | 編集 |
先日のご報告です

半年前、私が動物愛護センターを訪れた時、犬舎の中にいたあの子。

一般譲渡対象外とされ、殺処分の期限を待っていたあの子。

半年前のブログhttp://shimapetclinic.blog.fc2.com/blog-entry-331.html

【半年前】
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愛護センター、名前は素敵だけど、でも、実際には殺処分される場所。

中に一歩足を踏み入れると、一生懸命吠えて訴えてる。

吠えて凶暴そう→殺処分対象、一般譲渡不可。

途絶えることなく「動物愛護センター」には殺処分されるかもしれない子達が運び込まれる。。

センターにやってきた犬たちは2週間様子を見て、若い子や人馴れしている子は一般譲渡という枠に入ります。

センターの職員の方たちも、少しでも一般枠に入れるようその短い間に一生懸命愛情を注いでくださる。

一般譲渡に落ちた子は誰にも見向きもされない。

ミックス(雑種)は誰にも見向きされない。


でも、この状態この場所で、どうして犬の性格がわかるだろうか。誰だって、大声を張り上げて訴えたいに決まっています。

そんな子たちを救いだしてくださるボランティアの方々には本当に頭が下がります。

可愛いから飼う→いらなくなったから捨てる→またかわいいから飼う→やっぱり捨てる→犬があふれる→殺処分される

こんな図式は誰がどう考えてもおかしくて、世のたくさんの方がおかしいと感じていて、でも、目の前の亡くなっていく命に手を差し伸べてくださる方は本当に少ない。

たった数頭しか救えなくとも、全頭救えなくとも、それでも救われる命がある。

実際に活動されているボランティアの方々には頭が下がります。

半年前、救い出された柴犬mix。「トキ」という名前をつけてもらいました。

トキは心ある方に救い出され、この半年間ドッグスクールで家庭犬になるべく過ごしています。

訓練士の先生方にもたくさんの愛情を注いでもらいこんなにやわらかい表情に
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そんなトキが最近咳がひどいということで診察に行きました。

咳は以前からあったのですがここ最近さらにひどいということ。

今日は半年ぶりの再会。飛行機に乗ってやってきました

半年間愛情を注がれ過ごしてきたトキは、しっぽふって近づいてきてくれました
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トキはフィラリア陽性です。
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でもフィラリア症の咳ではなく気管に異常があると判断しました。

皆で話し合い、山を降りて動物病院に連れて行くことに

道中ケージの中でお利口にしていたトキ。

病院に着きました。 病院では絶対に恐怖で暴れると判断しました。

でも、暴れさせてしまうとさらにその子の怖さを助長させてしまいます

こちらがひるめば、相手をさらにパニックにさせてしまう。

だから絶対に暴れさせない、そう心に決め保定しました。
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動物病院の院長先生も獣医師も快く診察してくださり、なんとか無事にレントゲンやエコー、採血も終わりました。

トキ、怖かったね。 でもよく頑張ったね。 全てを終えたトキはようやく力を抜き頭を撫でさせてくれました。

「トキ、ありがとう、ごめんね」って涙出そうでした。

診察の結果、重度の気管虚脱です。

気管虚脱とは気管が潰れてしまう疾患です

ガーガーとアヒルが鳴くような咳が特長です。本来は小型犬に多い疾患。

こちらが正常の犬の気管のレントゲン写真
青い矢印で挟んだ黒いホースのようなものが気管です。
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そしてこれが今回撮影したトキのレントゲン写真。
気管が極端に細くなっているのがわかるでしょうか?
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気管虚脱の原因はあまりわかっていません。ですが、正常な犬と比較すると気管軟骨の細胞が明らかに減少していたり、先天的な軟骨形成不全が考えれています。

当然呼吸がスムーズにできないため動物は苦しいですし、興奮すればするほど呼吸に負担がかかり気管虚脱を悪化させます。

向こうの獣医師たちとも話し合い、まずは内科的に治療してみることに

そしてそれでも呼吸が苦しい!ということであれば外科的処置も考慮することにしました。

あれから1週間、薬がよく効いて咳が殆ど出ていないそうです

嬉しい!!!呼吸が苦しいってとっても辛いもんね。

また会いに行くからね

私にできることは本当に少ない。でもたくさんの方たちのお力を借りて私にできることがある。

少しずつだけど、でも、目の前の命に向き合っていきたいです。

しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com



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