東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
25歳の命はお空に
2017年10月02日 (月) | 編集 |
9月29日午後1時33分、しんくんは虹の橋を渡りました。

最初の出会いは、2016年2月28日、1本のメールでした。

"なんとなく具合が悪のだけれど、お外が苦手な子で、外に出すと泡を吹いて暴れてしまうので自宅に来て欲しい”というご依頼でした。

さっそく往診に伺うと、そこにはとっても物静かな優しい優しいトラ柄の猫さんがちょこんと窓辺に座っていました。

どんな子かなぁ、シャーシャー言うかなぁ、怖がっちゃうかなぁ、色んなことを考えながら私はしばらく様子を見ていました。

ほとんどの場合、猫さんはこちらの様子を気にしてチラッと影から見ていたり、目をまるーーーくして凝視していたりするのですが、しんくんは20歳を超えているからでしょうか?何もかも知っているかのような表情でこちらを気にすることなくお外を眺めていました。

触診、聴診、血液検査をおこなったところ、歯周病は進行しており、お口は痛そうでした。

血液検査では、腎臓、肝臓、膵臓、甲状腺の数値が高く、幾つかの疾患を持っていることがわかりました。

幸い食欲はまずまずありましたので、これからどのようにしんくんと向き合っていくか、どんなことをしてあげられるかをじっくり飼い主さまと話し合い、しんくんへのサポート体制が決定しました。

それからたくさんのことがありました。

ある時は調子の良い日々が続き、ある時は急性に腎機能、肝機能が悪化し、意識も虚ろになったことも。

静脈内点滴を行い飼い主さまもしんくんも何日も何日も心が休まらないときもありました。

ですが、命はすごい。

しんくんは何度も驚くような大復活を遂げ、自ら食事を摂ったり、飼い主さまに甘える姿を見せてくれました。

5歳だろうが、10歳だろうが、15歳だろうが、20歳だろうが、動物たちは命ある限り生きようとし、ときに苦しい時間もあれど、飼い主とともに頑張ってくれて、そして、また私たち飼い主に心を沿わせてくれます。

だから、家族なんです。大切な。

25年間、飼い主と共に過ごしたしんくん。

春の日も、夏の日も、秋の日も、冬の日も。

ご自宅に伺えば、しんくんがどれだけ愛され、そしてどれだけの愛を飼い主にくれたかを感じることができます。

安らかな顔をみると、どれだけしんくんの猫生が幸せだったかを感じることができます。

25年の猫生の、ほんの一部ではありますが、私もその中に入れていただけたこと、心より感謝いたします。

大好きなしんくんへ。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

IMG_18s22.jpg

しまペットCLINIC
堀江志麻


 
コメント
この記事へのコメント
しんの旅立ち
堀江先生、看護師の磯部さん、しんが大変お世話になりました。
覚悟していたとはいえ子供のいない私にとって子供同然の子でしたので、
火葬したら一段落するかと思いましたが、逆に悲しみが湧いてきて…。
ようやくブログを見る事ができました。
私は先生に出会えたお陰でたくさんの勇気と元気を頂きました。
もう感謝しかありません!
私達夫婦も年をとり主人も仕事をリタイアした事で、しんの輸液もサポートしてくれて、お陰で夫婦ゲンカもしなくなりました!
輸液が終わると主人のお腹に乗ってひと休み…、それが日課でした。
しんとの出会いは私達夫婦にとって最高の宝物です。
たくさんの人に可愛がって頂きました。
堀江先生、看護師の磯部さん、本当にありがとうございました!
あっ、ナッツにも会えてとっても嬉しかったです。
そして皆様と大切なペットがいつまでも幸せでありますように…。
…感謝😿💕…
2017/10/14(土) 08:44:34 | URL | しんたんママ #-[ 編集]
しんたんママさん
温かい言葉をありがとうございます。


しんたんとの25年という長い年月、たくさんの思い出が溢れているでしょうね。長いようできっとあっという間の25年だったと思います。

初めて会ったしんたんは、フカフカのクッションの上、ポカポカ陽の当たる窓際で寝ていたのを思い出します。私たちがきた事にも気づかず、スヤスヤと眠っていましたね。その時から私はしんたんの大ファンになりました。
往診に伺うたびにお家の中は穏やかな時間が流れ、
飼い主さまからのたくさんの愛と幸せの中、しんたんは本当に素敵な猫生を送っている事が伝わってきました。

私ごとではありますが、9月の終わりに私の愛犬も虹の橋を渡りました。

心臓、腎臓、肝臓、膵臓、体のさまざまな臓器に障害をかかえ、たくさんの薬としんたんと同じく、毎日自宅での点滴がかかせませんでした。
出来得る限りの治療を行い、検査の数値からは考えられないほど元気で穏やかな日々を過ごす事ができました。
16歳、中型犬では大往生、たくさんの病気を抱えながらよく頑張ってくれたと思います。
ですが長い年月共に過ごした分、その存在はかけがえのないものであり、喪失感も本当に大きなものです。
毎日思い出し、忘れる時はなく、哀しみに浸る事もあります。
ですが、時が流れ、その哀しみも少しずつ、『可愛かったな、賢かったな』『してあげられる事はしてあげられたな』『世界で一番幸せな犬だったね』『たくさんの楽しい思い出があるね』と穏やかなものへと変わってきています。

いつもそこに居るのが当たり前だった家族。愛情を注いで、愛情を注がれ、互いにかけがえのない時間を過ごした家族がいなくなってしまう事は本当に辛く、悲しく、寂しい事です。
ですが、思い出は楽しく幸せなものばかり。あんな事があった、こんな事もあったと、その思い出を振り返り、少しでも笑顔で想う事が天国で過ごす家族も笑顔でいられるだろうと信じています。

しんたんママさんもご主人さまの悲しみも、どうか素敵な思い出と笑顔であふれますよう願い、しんたんのご冥福をお祈りします。
2017/10/15(日) 08:58:20 | URL | 看護師 礒部 #-[ 編集]
Re: しんの旅立ち
しんたんママさま
コメントありがとうございます。しんたんがお二人にとってどんな存在であったか、どんな風に暮らしてきたかは、往診に伺えばいつも伝わってきました。
命は尊く、でも私たちよりも短く、愛情に溢れた関係性は深く強く、彼らが私たち人間にくれるものは本当に大きいです。
少しずつ少しずつ、しんたんとの思い出が最高の思い出、笑顔に溢れる思い出、宝物となりますように。
しんたんに出会えて本当にうれしかったです。
堀江志麻

> 堀江先生、看護師の磯部さん、しんが大変お世話になりました。
> 覚悟していたとはいえ子供のいない私にとって子供同然の子でしたので、
> 火葬したら一段落するかと思いましたが、逆に悲しみが湧いてきて…。
> ようやくブログを見る事ができました。
> 私は先生に出会えたお陰でたくさんの勇気と元気を頂きました。
> もう感謝しかありません!
> 私達夫婦も年をとり主人も仕事をリタイアした事で、しんの輸液もサポートしてくれて、お陰で夫婦ゲンカもしなくなりました!
> 輸液が終わると主人のお腹に乗ってひと休み…、それが日課でした。
> しんとの出会いは私達夫婦にとって最高の宝物です。
> たくさんの人に可愛がって頂きました。
> 堀江先生、看護師の磯部さん、本当にありがとうございました!
> あっ、ナッツにも会えてとっても嬉しかったです。
> そして皆様と大切なペットがいつまでも幸せでありますように…。
> …感謝😿💕…
2017/10/15(日) 18:47:34 | URL | shimapet #-[ 編集]
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