東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
甲状腺機能亢進症のベイリーちゃん
2017年12月08日 (金) | 編集 |
先日の往診症例です

14年前、アメリカで保護された猫、ベイリーちゃん
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保護された当時、体の毛は全て抜け落ち、無残に避妊手術を実施されたと思われる大きなぐちゃぐちゃの傷を抱えたまま、人間を怯えながら見ていたベイリーちゃん。

今の飼い主さまが手を差し伸べてくださり、新たな家族として迎え入れられました。

そして数年前から日本で暮らしています。

そんなベイリーちゃんが、食欲がイマイチ、おしっこが漏れる、夜中に何とも言えない声で鳴き続ける、そんな症状を主訴に6ヶ月前初めて往診に伺いました。

血液検査や超音波検査で慢性腎機能障害(慢性腎不全)と、甲状腺機能亢進症があることがわかり、あれから半年、毎日のお薬と2日に1回の点滴治療を継続しています。
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途中、大きく改善が見られず、落ち込んだり心配事も多かった飼い主さま。

でもここ1ヶ月本当に調子が良いんです

病気なんてないんじゃないか?と思うほど食欲も、元気もあり、飼い主さまに甘えるベイリーちゃん。

尿漏れもありません。夜鳴くこともありません

猫ちゃんの甲状腺機能亢進症とは、首の所にある甲状腺という組織から、過剰に甲状腺ホルモンが分泌されることにより、体に種々の障害をもたらす病気です
(人ではバセドウ病としてよく知られています)

症状としては、
・食欲が増進しその割には痩せて行く
・飲水量が増加する
・性格が活発あるいは攻撃的になる
・以前よりもニャーニャーニャーニャー鳴く
・毛がパサパサしている
・時々下痢や嘔吐をする

などなど。

また、甲状腺ホルモンが過剰に出る事により肝臓や心臓などにも負担がかかります。

6-20歳の中高齢のネコちゃんに多く、性差はありません。

日本では13歳以上の猫ちゃんの約2割に甲状腺機能亢進症が見られると報告されています。
(※当院では8歳以上の猫ちゃんは1年に1回は甲状腺ホルモン濃度を測定する事をオススメしています)

原因の多くは甲状腺の過形成や甲状腺腫瘍によるものです。

血液検査で甲状腺ホルモン(T4)の値を測定することで、体にとってT4が適応量かどうかをチェックすることができます。

慢性腎機能障害(慢性腎不全)に関しても今は腎臓病の進行を抑える薬や、サプリメント、療法食が充実しています。

ベイリーちゃんがこれからもご家族と素敵な時間が過ごせるために、できる治療を一緒にがんばっていこうね

さて!次の往診へ!

ナッツー!いちーーー!!
キレイなキレイなイチョウだよっ
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しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com


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