東京、千葉、神奈川、ペットの往診動物病院です。飼い主様の環境とその子にあった治療方法をご提案いたします。
急性膵炎のボンちゃん
2018年07月11日 (水) | 編集 |
ちょうど今から1ヶ月前、6月12日に急激な嘔吐と震えが始まった14歳ビーグルのボンちゃん。
携帯に送っていただいた動画から緊急性を感じすぐに往診に伺いました

症状、血液検査、超音波検査から、重度の急性膵炎を発症していることがわかりました

犬の急性膵炎の原因はあまりわかっていないのですが、様々な原因によって膵臓内で消化酵素の前駆体が大爆発を起こし、本来は食べ物を消化するために働く膵臓が、膵臓自らを消化し(自己消化)、大きな炎症を引き起こす疾患です。

炎症が膵臓だけにとどまらず、全身臓器に及ぶと、全身の炎症、多臓器不全に陥ります

ボンちゃんも、膵臓周囲にある、腎臓、肝臓、十二指腸などに重度の炎症が広がりました。

痛みで震えるボンちゃん。
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すぐに血管内に静脈留置をとり、静脈点滴、痛み止め、吐き気止め、などなど積極的治療を開始。

最初の数日は血液検査の数値もぐんぐん上昇

消化管で出血を起こし、真っ黒なタール便が止まらないボンちゃん。
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失う水分がとても多く、輸液をどんどんどんどん入れていきました。

飼い主様も眠れない日々が続きます。

1週間くらい経過した頃でしょうか、ほんの少し状態が改善してきました。
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低脂肪食が基本となるので、最初はおかゆの上澄み。少しでも低脂肪の缶フードを混ぜるとあっという間に消化管の出血が引き起こされます。
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丁寧に丁寧に。

様子を見ながら。

発症から2週間、ようやく静脈点滴から皮下点滴に切り替えました。それでも毎日大量投与です。
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少しずつおかゆの硬さも出し、低脂肪の缶詰も食べられるようになってきました。
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ちょっとでも増やしすぎると真っ黒な軟便が出てきます。

飼い主様がボンちゃんに「ぼんちゃん、もう少しだけ一緒にいようよ」そういってぼんちゃんを抱きしている姿を見たとき、絶対に絶対に治す!と心に誓いました。

ボンちゃんの生きようとする力は強い。飼い主様の想いはあたたかい。

みんな本当に眠れない日々が続きましたが、ぼんちゃんはこたえてくれています。

先日の血液検査では重度の炎症が広がっていた腎臓肝臓の数値はほぼ改善

食欲もあります。でも1回量が多いとすぐに調子を崩してしまうので4回に分けての食事。

ぼんちゃん、あの日から1ヶ月になるね。

本当によく頑張ったね。

もう少し治療は続くけど、でも、一緒にがんばろうね。
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Happyに過ごすために。


しまペットCLINIC
shima.pet.clinic@gmail.com







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